水のコラム
排水口つまりの原因とは?場所ごとの具体的な対処法について解説!
家庭の水回りには排水口が備えられています。排水口には日々の生活の排水が流れていて、炊事などで使った汚れが溜まりやすくなっています。
汚れはこまめに取り除かなければ溜まっていき、やがて排水口につまりが発生してしまいます。それでは排水口の具体的なつまりの原因は何なのでしょうか。
本記事では台所と浴室、そして洗面所それぞれの排水口のつまりの原因と対処法について解説します。
キッチンの排水口つまりの原因と対処法
毎日調理をする台所は常に衛生的に使いたいですよね。
つまりが発生したら早急に対処しましょう。キッチンの排水口がつまる主な原因は以下の通りです。
・油汚れ
・洗剤
・食材カス
キッチンの排水口つまりは簡単に解決できます。
キッチンの排水口はこまめに掃除をしていても、汚れやゴミが排水口の奥に溜まっていき、つまりが発生しやすくなっています。
キッチンの排水口つまりを解決するには以下の方法があります。
・タオルとお湯改善法
・ペットボトル改善法
・針金ハンガー改善法
・重曹+お酢+お湯改善法
・ラバーカップ改善法
・真空式パイプクリーナー改善法
・ワイヤーブラシ改善法
それぞれ確認していきましょう。
■タオルとお湯を使った改善法
まず「タオルとお湯改善法」の手順です。まず排水口内の排水トラップを外し、排水管にタオルをつめます。
そしてシンクに50~60℃のお湯を溜め、タオルを一気に引き抜きます。排水口に溜まった汚れは、お湯をかけることで柔らかくなり、流れていきやすくなりますので、ほとんどのつまりはこの方法で改善します。
■ペットボトル改善法
次に「ペットボトル改善法」です。ラバーカップの代用としてペットボトルが使えます。手順は、まず排水口の排水トラップを取り除き、排水管とペットボトルの注ぎ口を密着させます。
そしてペットボトルを何度かへこませることでラバーカップと同じ要領でつまりを改善できます。この際、ペットボトルの注ぎ口を隙間なくしっかり排水管の入り口に合わせることが大切です。うまく密着しない時はタオルなどで隙間を埋めてあげると良いでしょう。
■針金ハンガー改善法
そして「針金ハンガー改善法」です。ワイヤーブラシの代用として針金ハンガーを使います。手順は、針金ハンガーをペンチでカットして持ち手部分以外をまっすぐにします。
排水口の排水トラップを外し、排水管に針金ハンガーを突っ込みます。排水管の中で針金ハンガーがつまりにぶつかったら、ハンガーを刺します。つまりに穴が空いたのを感じ取ったら水を流します。油などの汚れが結晶化している場合とくに効果的です。
■重曹+お酢+お湯改善法
「重曹+お酢+お湯改善法」は軽めのつまりに効果的です。重曹は100均やドラックストア、コンビニやスーパーなどどこでも手に入りやすく、身体にも安全なので安心して使える掃除アイテムです。手順は、まず重曹を排水口と排水トラップにふりかけます。
そしてお酢を重曹の2倍の分量かけ、お湯をお酢と同じ量かけます。1時間程度放置した後、水で洗い流します。重曹とお酢を合わせると除菌効果も期待できるので一石二鳥です。
■ラバーカップ改善法
「ラバーカップ改善法」はトイレで使うことが多いと思いますが、キッチンでも活用できます。
手順は、まず排水口の排水トラップを外し、排水口の入り口にぴったりラバーカップを合わせます。ゆっくりとラバーカップを押し込んで一気に持ち上げるという動作を繰り返し、水が流れることが確認出来たら完了です。
■真空式パイプクリーナー改善法
「真空式パイプクリーナー改善法」はラバーカップよりも楽につまりを解決したい方におすすめです。高齢の方や女性でも簡単につまりを解決できます。
手順はまず、排水口の排水トラップを外して、真空式パイプクリーナーを排水口に合わせます。パイプクリーナーのレバーを何度か操作し、排水口からパイプクリーナーを引き上げ、水が流れたら完了です。
■真空式ワイヤーブラシ改善法
最後に「ワイヤーブラシ改善法」です。排水管のかなり奥の方でつまりが起きているときに、効果的なのがワイヤーブラシです。
ワイヤーブラシはホームセンターで販売されていて、長さやブラシの形状に種類があるので、つまりの症状に合わせて購入しましょう。
手順は、まず排水管の排水トラップ、もしくはシンク下の配管を外します。排水管の中にブラシが付いている方を入れていき、つまりにぶつかったらつまりに穴を空けるようにワイヤーブラシを動かします。穴が空いたのを感じたら、水を流して問題なければ完了です。
浴室の排水口つまりの原因と対処法
身体をきれいにする浴室は、常に清潔で癒しの空間であってほしいですよね。
つまりが発生する前にこまめな掃除を心がけたいものです。もしつまりが発生したら早めに対処しましょう。
浴室の排水口つまりの原因は、主に髪の毛と石鹸カスです。
これらは入浴する以上、どうしても発生してしまう汚れとなります。
しかし浴室の排水口に汚れが溜まると、つまりが起きる上にカビや雑菌の繁殖を助長してしまうため、早めに対処しましょう。
浴室の排水口つまり改善法は以下の方法があります。
・ラバーカップ改善法
・真空パイプクリーナー改善法
・重曹+お酢+お湯改善法
・ワイヤーブラシ改善法
・排水トラップ清掃改善法
・液体パイプクリーナー改善法
ラバーカップと真空パイプクリーナー、重曹+お酢+お湯とワイヤーブラシ改善法は、キッチンでのつまり対処法と同様の手順で実施してください。
まず「排水トラップ清掃改善法」です。排水口内の排水トラップに汚れが付着してつまりが発生しているときは、排水トラップを洗浄することで解消できます。手順はまず、排水口カバーを外します。ヘアキャッチャーと排水トラップを反時計回りに回して外します。排水口カバーとヘアキャッチャー、排水トラップを歯ブラシやスポンジで隅々まで掃除します。綺麗になったらパーツを元に戻し、水が流れるようになれば解決です。
そして「液体パイプクリーナー改善法」です。ホームセンターやドラックストアなどで販売されている液体パイプクリーナーを使用します。手順は、まず排水口カバーとヘアキャッチャー、排水トラップを外して液体パイプクリーナーを排水口に適量流し込みます。パイプクリーナーに記載のある時間置いてから水で流します。
以上の方法を試してもつまりが改善しないときは、プロに依頼して高圧洗浄などを施した方が良いかもしれません。
洗面所の排水口つまりの原因と対処法
洗面所は毎日の身だしなみを整える場です。
洗面所の排水口には髪の毛や歯磨き粉などが溜まります。排水口の入り口が狭いため、すぐにつまりが起きやすい構造になっています。洗面所の排水口つまりは、ヘアキャッチャーにアプローチすることで解決します。手順は次の通りです。
1:ヘアキャッチャーを外す
2:歯ブラシやスポンジで洗う
3:液体パイプクリーナーを流す
4:5分ほど置く
5:水を流す
6:ヘアキャッチャーを戻す
液体パイプクリーナーを使用するときは、しっかり換気を行いましょう。また他の洗剤と混ざると有毒ガスを発生するので取り扱いには十分注意してください。
まとめ
ここまで台所と浴室、そして洗面所それぞれの排水口のつまりの原因と対処法について解説してきました。
どの水回りでも、排水口の汚れを放置していると異臭やつまりの原因になってしまいます。こまめに清掃してメンテナンスをするのが大切です。
もしつまりが発生してしまったら、早急に対処しましょう。つまりの対処法は、場所によって異なります。適切な改善法を実践してください。自力で対処しようとしても限界があります。対処しきれなければ、プロにお願いしましょう。