水のコラム
ユニットバスの交換について、費用の目安や安く抑えるコツなどお役立ちな情報をまとめました!
ユニットバスを長い期間使用していれば、いつか交換すべき時が訪れます。しかし、実際にどうなったら交換すべきかご存知でしょうか。
ユニットバスを交換するタイミングは頻繁に訪れるわけではありませんから、いざ交換するとなるとわからないことも多いでしょう。
そこで今回は、交換の際に知っておきたいこと、交換費用、費用を抑えるコツなどについて詳しく解説していきます。
ユニットバスの交換において理解しておくべきポイント
まずは、ユニットバスを交換する際、あらかじめ理解したいことを解説します。
■適切な交換タイミング
ユニットバスの耐用年数は、一般的には15~20年とされています。
法定耐用年数(通常の効用持続年数のこと)は、木造住宅に設置したユニットバスで22年です。しかし、この耐用年数はあくまでも目安ですから、必ずしも22年使用できるとは限りません。
耐用年数に達していなくても、次の6つの症状が確認されたときは交換のタイミングと考えてください。
・カビが発生して掃除しても消えない
・排水溝から嫌な臭いが発生し続けている
・床や壁にひび割れやふくらみ、サビが目立ってきた
・換気扇が動かない、換気扇から異音がする
・コーキング部分の剥がれや劣化が進行している
・交換したいパーツの生産、販売が終了している
このように、交換のタイミングはさまざまです。
使い方や使用頻度によっても耐用年数は変化するため、一概に「いつ交換するべき」とは言い切れません。しかし一般的には、10~15年で交換するケースが多いようです。
それ以上に長く使用したい場合には、日常的な掃除を継続し、メンテナンスを怠らないようにしましょう。
■戸建てとマンションでのユニットバスの違い
戸建てとマンションのユニットバスの性能は基本的に同じですが、規格・サイズが異なります。
一般的には戸建てのユニットバスの方は天井が高く、空間にゆとりがあります。逆にマンションの場合には空間もサイズもコンパクトなタイプが一般的です。
ユニットバスのサイズは具体的に3段階あり、0.75坪タイプ、1坪タイプ、1.25坪タイプに分かれています。マンションの場合には最小の0.75坪タイプが一般的です。
空間に余裕があればサイズアップも可能です。戸建ての場合には1坪以上が主流となっており、余裕を持たせたい場合には1.25坪、さらに特注でそれ以上も可能です。
メーカー側としてもデザインへのこだわりが可能な戸建てのユニットバスに力を注いでいる傾向にあります。違いをご紹介しましたが、基本的な性能は同じですので安心してください。
ユニットバスの交換費用の目安
ではユニットバスを交換する際に必要となってくる費用についてご紹介していきます。
具体的には「マンションの標準モデルでの交換」と、「3点ユニットバスの交換」のどちらかによって価格が大きく異なります。
また、環境や交換時期、割引キャンペーンなどによって価格は変動しますので、ここで紹介するものはひとつの事例としてご覧ください。
まず「マンションで標準モデルでの交換」です。この場合の交換費用は約45万円です。この場合はユニットバスからの交換費用となっています。
また、オプションは付けずに、ドア・水栓・シャワーなどを交換した事例となります。大まかな内訳は商品交換代金、工事費用、諸経費となっています。
続いて「3点ユニットバスの交換」です。この場合にはもともと2水栓、P型カウンターの3点ユニットバス(0.75坪)だった部分を交換して、価格は約92万円でした。
価格の大まかな内訳は、商品代金(「TOTOユニットバスルーム ホテル向け ERV1116UMG」など)、工事費用、諸経費となっています。
先述したとおりこの価格はあくまでも一例であり、目安ですので一度しっかりと見積もりをしてもらいましょう。
また、ユニットバスの交換費用をシミュレーションするツールも存在しています。都道府県別にシミュレーションできるので、それぞれの条件と合わせて一度試してみてはどうでしょうか。
ユニットバスの交換費用を安く抑えるには
おおまかな交換費用は確認できましたが、ユニットバスの交換費用をなるべく安く抑えたいとお考えではないでしょうか。
ここではユニットバスの交換費用を安く抑える具体的な方法を5つご紹介します。
■複数の業者に見積もり依頼を出す
ユニットバス本体の価格は、業者が頻繁に取り扱っているメーカーの場合割引されることがあります。さらに、基本的に業者によって工事費用も異なっています。そのため、複数の業者に見積もりを依頼し比較するようにしましょう。
だいたい2~5社くらいに見積もりを出して比較することで、相対的に費用の安い業者を見つけられます。ここで一つ注意があります。
見積価格で比較して安い業者を見つけると言いましたが、相場に対して安すぎる業者は控えたほうがよいでしょう。見積金額が安すぎる場合、その業者が悪質業者の可能性があります。具体的には問題が見つかったなどと言って追加費用を請求されることがあります。
価格が安いからといって必ずしも悪質業者とも限らないのですが、価格の安さだけを見て飛びつくことはやめましょう。なぜそんなに安いのかどうかを質問すると、業者の本質を見極める材料となるかもしれませんね。
■グレードに注意して選ぶ
グレードの高いユニットバスを選ばないことも、費用を抑えるために重要です。
ユニットバスのグレードの違いによって価格は変動します。高いグレードの製品は100万円を超えるものもありますが、少しグレードを下げるだけでも数十万単位で価格を抑えられます。見た目や性能などが魅力的なものは必然的に価格も高くなります。
しっかりと予算内で収まるグレードのユニットバスを中心に選ぶようにしましょう。
■本体以外のリフォームをDIYする
業者に依頼した際の価格には工事費用に加えて人件費も徴収されています。
正直工事費用は抑えることは難しいですが、DIYによって人件費に関しては抑えることができます。
しかし、DIYできる部分とできない部分があるためここでしっかりと理解しておきましょう。
基本的に業者に任せるべき部分は、配線や水回りの工事です。一方で私たち素人でも作業ができる部分は、シャワーヘッドの交換、鏡の張替えなどです。
これらはDIY初心者でもできますので一度試してみるのも良いでしょう。さらにDIYに慣れている方は、床の張り替えや壁のリフォームも可能です。しかし、もし失敗してしまえば業者に再依頼することになるため、もし自信がない場合には最初から業者に依頼しましょう。
■補助金・助成金をもらう
自治体の補助金制度・助成金」は一定の条件があるものの、国や各自治体から補助金をもらうことができます。
具体例としては要支援・要介護の認定を受ける家族がいる場合「介護保険制度」として20万円の補助金を受け取れます。
補助金の詳細は各自治体によって異なっていますので、市役所などに問い合わせるかホームページをご覧になってください。
■施主支給でリフォームする
自分で設備を準備する「施主支給」で価格を抑えることも可能です。
購入先によっては安価に手に入ったり、業者では手に入らない設備が買えたりすることがメリットです。
一方で施主支給には対応していないような業者も一定数ありますので、あらかじめ確認しておくことを忘れないでください。
ユニットバス交換で必要な工事期間は?
最後に、交換完了の目安日数に関して解説していきます。
ユニットバスから新たなユニットバスへと交換する際には、2~6日、在来浴室からユニットバスへと変更する際には4~8日が必要と言われています。
それぞれの環境によって設置期間が異なりますので、あらかじめどのくらいかかるのかをしっかりと確認しておく必要があります。
また、交換の際にはどちらの場合でも断水する時間が1~2時間ほど出てきます。さらに、大きな音が発生する期間が1日前後出てきます。断水の対策や、突然の大きな音で迷惑をかけないよう、ご近所にはあらかじめお詫びをしておくことをおすすめします。
まとめ
今回はユニットバスの交換について知っておきたいこと、費用、費用を安く抑えるコツ、工事期間などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
基本的にユニットバスは性能に違いはないため、サイズに依存して価格変動しています。また安価に工事をしてもらうコツなどもありますので、できる範囲で実行してみてください。素敵なユニットバスへと交換できるといいですね。