水のコラム

台所の排水溝とトラップの関係。トラップがつまりの原因に?

2022年04月27日  キッチンのメンテナンス


台所の排水溝とトラップの関係性についてご存知ですか?

実は排水トラップに問題が起きると、排水口が詰まって水漏れトラブル等を引き起こしてしまう可能性があるのです。

今回は、台所の排水溝とトラップの関係性について見ていきましょう。

排水トラップはどんな仕組み?

まずは排水トラップの仕組みについてまとめていきます。排水トラップには3つのタイプに分けられています。ワントラップ、Sトラップ、Pトラップの3種類です。

排水溝は曲がった部分に一定量の水を貯める構造になっています。実はこの溜まった水には重要な役割があります。それは、下水から上がってくる悪臭やガス、害虫などをせき止める役割です。
逆に、たまっている水がなくなってしまったら下水の臭いが上がってきたり、害虫が発生したりする危険性があります。

排水トラップは曲がった構造をしているのです。それぞれのタイプの構造について、詳しく見ていきましょう。

ワントラップ

もっとも基本的な構造となっているのがワントラップです。多くの家庭でもワントラップ構造になっている排水トラップが多いです。
ワントラップは排水管にお椀をかぶせたような構造をしているのが特徴。ファンドラップの場合はお椀の部分を外せば、自分で手軽に掃除できます。

ワントラップに溜まったゴミなどを定期的に取り除くことで、排水溝詰まりの予防につながりますよ。逆に、たまったゴミを放置しておくとぬめりが発生し、水の流れも悪くなって逆流や水漏れトラブルを発生させる危険性があります。

Sトラップ・Pトラップ
SトラップやPトラップはその名の通り、アルファベットのSやPの字のような構造になっているのが特徴です。排水口が小さいキッチンの配管によく見られます。

Sトラップ・Pトラップは排水管自体がとても細いので、詰まりやすくなっているのが難点です。

これをやると台所の排水溝が流れなくなる?

ある行動をすると台所の排水溝が流れなくなる場合があります。以下でNGなシンクの使い方をまとめていくので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
油をそのまま流す
使い終わった油を排水口にそのまま流していませんか?少量の油でも蓄積すれば汚れの層となり、水の流れを悪くしてしまいます。

油は冷えると固まる性質を持っています。最初は薄い層の汚れでも、冷えては固まりを繰り返すことで、とても頑固な汚れの窓となってしまいます。

鍋やフライパン、食器などについている油はそのまま流すのではなく、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗うようにしましょう。

もし油をそのまま流した場合は、シンクが使い終わった後に10秒程度お湯を流しておきましょう。冷えて固まる前に流すことで、汚れの層ができるのを予防できますよ。ただ、50度以上のお湯は流さないようにしましょう。熱湯を流すと排水管が劣化したり、変形したりしてしまう可能性があります。

ゴミ受けカゴを活用する
小さな食材のゴミだとしても、塵も積もれば山になります。食材カスも排水管つまりを引き起こす大きな原因となるので、十分に気をつけなければいけません。

排水口にはゴミ受けカゴが設置されています。ただ、そのカゴの隙間から食材カスが流れることで、排水トラップで詰まる場合も。

隙間から食材数 カスを逃さないためにも、網目の細かいカゴに付け替えたり、ネットをはめたりすると良いでしょう。網目の細かいカゴやネットに付け替えることで、小さな食材のカスもしっかりキャッチしてくれるので、排水管づまりのリスクを大きく軽減できます。

台所の排水溝つまりを解消するにはどうしたらいい?

排水溝が詰まっても、自分で処置できる場合があります。しかし、よほどひどいつまりが起きている場合は業者に依頼したほうがいいです。

自分で無理に対応すると逆に症状を悪化させてしまう場合があるので、まずは相談だけでもしてみると良いでしょう。ここからは排水溝つまりを自分で解消する方法についてまとめていきます。
パイプクリーナーを利用する
ドラッグストアやホームセンターには、パイプクリーナーが販売されています。パイプクリーナーを使うと、排水管内に付着したぬめりなどを除去して、詰まりの解消が期待できます。

ただ、市販のパイプクリーナーで効果を発揮してくれるのは「流れが悪い」程度の症状です。完全に水が流れなくなったり、逆流したりする場合は、業者に依頼したほうがいいです。
ラバーカップを利用する
ラバーカップと言えばトイレのつまりで利用するイメージが強いですよね。実はラバーカップは、キッチンの排水管づまりにも活躍します。

まずは排水トラップを外して、排水管が見える状態にします。排水口にラバーカップをセットしたら、シンクにお湯を貯めます。半分以上たまったら、ラバーカップをゆっくり押し込んで、一気に引き抜きましょう。水圧によって排水管のつまりが解消される場合があります。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシは排水管の奥の方で詰まっている汚れに対しても、効果を発揮します。ただし、ワイヤーブラシは使い方に慣れるのに少し時間がかかります。

無理に汚れをかき出そうとすると排水管を傷つけてしまう可能性があるので、十分に注意しなければいけません。

ワイヤーブラシで詰まった汚れを掃除する際は、上下させたり、回転させたりなどして少しずつこそげ落としていくことがポイントです。

被害が大きい場合は業者に依頼する

被害が大きく、自分ではどうにもできないと思ったら速やかに業者に相談するようにしましょう。費用がかかるからといって無理に自分で対応すると、余計に被害が広がって修理費が大きくなってしまう場合もあります。

ワイヤーブラシやラバーカップ、パイプクリーナーを利用した対処法は、どれも軽い症状の時に効果を発揮します。つまりきって水が逆流している場合は、素人が自分で対応するのは難しくなるので、業者に相談したほうがいいでしょう。

台所の排水溝はトラップがあると流れない?

排水トラップの構造上、排水溝が詰まりやすいのは仕方ありません。だからといって排水トラップを外すと、別の問題を引き起こす可能性があります。

食材のカスや油汚れもそのまま流れてしまったり、固形物も排水管まで流れてしまうので、結局排水管づまりのリスクを高めてしまうのです。

出来る限り排水溝に余計なものを流さないためにも、上記でもお伝えしましたが網目の細かいカゴやネットを活用すると良いでしょう。

まとめ

台所から水漏れトラブルが起きると皿洗いもできませんし、家事の効率が悪くなります。
忙しく過ごす主婦(主夫)にとっては、とても厄介なトラブルですよね。今回は軽い水道管づまりの症状で効果が期待できる対処法をご紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。
パイプクリーナーは近くのホームセンターなどにも販売されていますし、手軽に手に入りやすいですよ。
ただ、商品によって置き時間や使用量が異なるので、説明書をしっかり読んでから使うことが大切です。ただ、被害が大きい場合は速やかに業者に依頼して、修理してもらうようにしましょう。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315