水のコラム
浴槽エプロンはマメに掃除するべき?具体的な掃除方法も解説
お風呂場を掃除する時に、浴槽エプロンをほとんど掃除したことがないという方は、多いのではないでしょうか?
見落としがちな場所ですが、意外にも汚れがかなり溜まりやすいところです。いざ、開けてみたら汚れがびっしりなんてこともあるかもしれません。今回は、浴槽エプロンの掃除方法を具体的に解説します。
浴槽エプロンとは?具体的な役割を解説
浴槽エプロンとは、お風呂側面についているカバー型のパーツのことです。お風呂側面をガードするように取り付けられています。
どうしてこのようなカバーが取り付けられているのかというと、このエプロンには、大きな2つの役目があるからです。
①お風呂の側面を覆い隠してスクウェア(四角)型にととのえる。
②湯冷めを防止する。浴槽エプロンがないとお風呂はむき出しになってしまい、ビジュアル的に美しくありません。
そしてなによりも、せっかく張ったお湯が冷めてしまいます。
エプロンは浴槽をカバーする目的で取り付けられているので、取り外しも自由にできます。
エプロンがない・取り外せないタイプの浴槽
お風呂の種類によってエプロンがついていないタイプもあります。
また、エプロンがつけられていても、取り外しができないものがあります。
エプロンがないタイプは床や壁とお風呂が一体化していて、お風呂本体が四角く埋まっているユニットバスの形状になっています。また、エプロンが取り外せないタイプはゴムパッキンでエプロンが固定されている、ネジ(留め具)が外せない状態になっているなどのものです。
例をあげると、ホテルのユニットバスや賃貸では、浴槽が床や壁とダイレクトにつながっていて取り外すことができないケースがあります。
また、浴槽の形がはじめからスクウェア型の場合、エプロンが取り付けられていないタイプの製品もあります。通常であれば、お風呂に浴槽エプロンがついているのかどうかは目で確認できます。
しかし、ごく稀にエプロンを外せるかわからないエプロンもあります。取り外し可能なのかわからない時には、無理に外そうとしないようにしましょう。判断に迷ったら取り扱い説明書を読み返す、メーカーに問い合わせをするなどの対応をとるとよいでしょう。
浴槽エプロンをきれいに掃除するには
エプロンの内側には、毛髪やホコリ、カビなどが充満しています。
市販の塩素系漂白剤やブラシを使用して汚れを落としましょう。浴槽エプロン内には、石鹸の残りカスや脂汚れ、カビなどが溜まっていることがあります。掃除をしてキレイにしていきましょう。
ここでは、浴槽エプロンが外せるタイプのものをきれいに掃除する方法を解説します。
用意するもの
①塩素系漂白剤(カビ除去用の洗剤)
②柄が長いブラシ
③スポンジ
④ボロ雑巾
⑤キッチンペーパー
⑥排水口用ゴミキャッチャー
⑦ゴム手袋
⑧マスク
⑨保護メガネ
これらは、自宅ですぐに準備できるものばかりかと思います。
掃除前に気を付けること
掃除をする時は、絶対に「ゴム手袋」「マスク」「保護メガネ」を装着しましょう。
塩素系漂白剤は強力な洗剤なので、ゴム手袋や保護メガネを装着して万全の体勢で作業をしていきましょう。
作業中は、換気扇を回したり窓を開けて換気したりして空気の循環をよくしておきます。塩素系漂白剤は、人体にとって有害です。換気をすることで体調不良を予防できます。
掃除手順
①エプロンを外してお風呂内部に立てかける
②「排水口用ゴミキャッチャー」を取りつける
③大きなゴミをキッチンペーパーで除去する
④汚れを50度から60度くらいの熱いシャワーで流す
⑤カビ専用洗剤を吹きかけて30分以上放置しておく
⑥ブラシで汚れをこすり洗いし、熱湯シャワーで汚れをすすぎ洗いする
⑦ボロ雑巾でエプロンの水分を拭き取り、そのまま放置して乾燥を待つ
⑧エプロン再装着
以上が大まかな掃除の順序になります。
まず、詰まりを予防するために排水口ゴミキャッチャーを取り付けて掃除をしていきます。
自分で落とせる汚れは、キッチンペーパーで取り除いておき「50度から60度」の熱湯シャワーを当てながら汚れをすすぎ洗いしていきます。
テクニックとして、シャワーを1ヶ所につき「5秒以上」当てるとより汚れが落ちやすくなります。その後、エプロンの内側と内部全体に塩素系漂白剤を均一にスプレーして「30分ほど」そのままにしておきます。
もしも、カビがひどい時には「1時間以上」の長時間放置が効果的です。そしてシャワーを当てながらスポンジやブラシを使って汚れやカビをこすり洗いして落とした後、ボロ雑巾でから拭きして乾燥させればキレイになります。
その際、洗剤が残っているとカビの養分になってしまうので、洗剤が完全になくなるまで洗い流すのがポイントです。すべての掃除が終わったらきっちり乾燥させてからエプロンを元どおりに戻します。
エプロンを取り付ける時は、取り外した時と逆の工程になります。もしはめることが難しい時は、2人でエプロンを差し込んだ後、押し上げたら元通りになります。
また掃除が面倒だからといってエプロンを外し、そのままにしておくと、エプロン内部がむき出し状態なので汚れやすくなります。また、むき出しの金具で怪我をしたり浴槽が不安定になりとても危険です。
浴槽エプロンの理想の掃除頻度
浴槽エプロンの掃除の頻度は、年に2回することが理想です。
行うタイミングとしては6月あるいは10月がよいでしょう。
わざわざエプロンを外して掃除をするのは手間ひまがかかるので、定期的に掃除をするのは大変です。そのため湿気が多くカビの生えやすいシーズンを狙って、そのシーズンに入る前にエプロン内を掃除するのがおすすめです。
カビが「はびこる」前に徹底して掃除をし、きれいな状態を保ちたいところです。
日頃の予防手段
浴槽エプロン内部にカビを生えにくくするには、日常のお風呂掃除だけでなく、カビの好まない環境作りをしていくことが大切です。ここからは、日頃から実践できる予防法をいくつか紹介します。
お湯をかける
浴室を使った後、50度から60度のシャワーをかけて石けんカスなどの汚れを落としておくと、カビが生えにくくなります。
お風呂あがりには床や壁など浴室全体を熱湯で流しておきましょう。
50度から60度のお湯を使えばカビを死滅させることができます。
天井をきれいにする
天井は床用ワイパーを使って掃除しましょう。
掃除方法はエタノールスプレーやカビ専用洗剤をつけたキッチンペーパーで拭き掃除をするだけでOKです。
カビ用洗剤を使った場合、3ヶ月ぐらいは防カビ効果があり手間が省けます。強力な洗剤を使用することに抵抗がある方は、エタノールスプレーであっても充分に代用できます。
湿気のないお風呂場にする
ただでさえ湿気の多いお風呂場です。普段からまめに換気をする習慣・クセをつけておきましょう。
また、浴槽にお湯を張っている時には、蓋をするように心がけるとよいです。
蓋をすることで湯気の広がりを防ぎ、湿度を上げずにすみます。
浴槽エプロンの掃除はプロの業者へ依頼するのもあり
ここまで、自分で浴槽エプロンを掃除する方法について触れてきましたが、それでも「忙しくて時間がない」という人には、クリーニング業者に依頼することをおすすめします。
どのような専門業者があるのか、あらかじめピックアップしてから見積もり依頼をしてみましょう。
まとめ
この記事では、浴槽エプロンの掃除方法について解説してきました。
これから浴槽エプロン掃除を始める方にとっては、参考になる内容だったのではないでしょうか?ぜひ、今回の記事を参考として、実践してみてください。