水のコラム

井戸ポンプの交換タイミングは?業者に依頼すべき理由も解説

2022年09月01日  その他


昔から生活の一部として親しまれてきた井戸水ですが、近年は日々の水道代の節約や災害時の緊急用の水として役立つとされており、その重要性が注目されています。

そんな井戸水を地上まで汲み上げているのが井戸ポンプです。井戸ポンプにも寿命はあるため「いつでも水はある!」と安心しきっている方は要注意です。

いざというときに「まさか使えないなんて!」とならないように、井戸ポンプの交換すべきタイミングについても確認していきましょう。

井戸ポンプの耐用年数

農作業やガーデニング、生活用水と幅広く活用されている井戸ポンプですが、年数を重ねるごとに、井戸ポンプも経年劣化をしていきます。いつでも快適に使うためには耐用年数も知っておくことが必要です。

一般家庭用の井戸ポンプの耐用年数は、およそ10年~15年程度と言われています。使用頻度によっても大きく異なるため、日常的に生活用水として頻繁に使用している場合は、およそ7年~10年程度だと考えると良いでしょう。

反対に使用頻度が少なく、正しく設置、管理されていれば15年以上問題なく使い続けられる場合も多くあります。

井戸ポンプのよくある症例・交換タイミング

日々、井戸水を活用する中で井戸ポンプにもトラブルは生じます。そのままにしてしまうと危険な被害に繋がる場合もあるので、不具合を感じたら早急に対処する必要があります。

下記によく見られる症例をご紹介します。合わせて交換のタイミングも確認しましょう。

水が出なくなる
井戸ポンプから水が出ない場合や、水の量が不安定になったときにはいくつかの原因が考えられます。

まずひとつは、井戸水の水位です。井戸水は季節によって地下水の水位が変化する場合があります。水位が低い場合や凍結、干上がってしまうことも考えられるでしょう。井戸に汲み上げるだけの水が十分に溜まっていない状態であれば、水が出ないというトラブルが発生します。

その他の理由としては、吸水管にある呼び水が無くなっている、ストレーナー(フィルター)のつまりなどが挙げられます。

呼び水が無くなっている場合は、蓋を開けて溢れるまで水を入れることで解決できるでしょう。

ストレーナーのつまりであれば、掃除して解消できます。メーカーや製品によって掃除方法は異なるので、取扱説明書を必ず確認するようにしましょう。掃除が難しいと感じたら、無理をせず業者に依頼してください。

上記に当てはまらない場合は、排水管の破損やポンプ自体の故障が疑われます。業者による修理や交換が必要となるので、速やかに依頼しましょう。

また使用開始してから10年以上経過しているならば、修理しても繰り返し不具合を起こす可能性が高いです。修理ではなく交換するタイミングかもしれません。

水漏れ
水漏れが起こる原因としては、経年劣化や井戸ポンプ内の故障・破損が挙げられます。使用年数を重ねていくと、どうしても部品が破損するなどの経年劣化を避けられません。また、凍結により体積が増し、破損の原因となることもあります。

水漏れが確認できた場合は、部品交換や修理が必要となるため業者に依頼してください。状態を確認してもらった上で、耐用年数も考慮し本体交換も検討するようにしましょう。

漏電している
ほとんどの井戸ポンプには、漏電による事故を防ぐためにブレーカーが備えられており、漏電があると自動的にブレーカーが落ちる仕組みになっています。ポンプの電源が落ちてしまうなどの症状が見られたら、漏電を疑いましょう。

漏電が起こる理由としては、経年劣化や外からの衝撃による電気回路のショートが挙げられます。そのほかにも虫などが侵入したことで電気回路のショートが起こる場合があります。屋外に設置されているため、虫などの侵入による漏電はたびたび起こるケースです。

漏電によるトラブルは、必ず業者に連絡しましょう。自分で対処するのは、事故につながりかねないため大変危険です。

また、修理で済む場合もありますが、経年劣化による漏電の場合は安全性を考えて交換するのがおすすめです。

異音がする
聞きなれない音やいつもより大きな音がしていたら、井戸ポンプが故障している可能性があります。

異音の原因は経年劣化によることが多いため、異音だけではなくそのほかの不具合や被害を引き起こす恐れがあります。放置せず、早急に対処するようにしましょう。

異音の点検は知識のある業者に見てもらう方が安心です。自己判断はせずに、交換の有無も合わせて相談することをおすすめします。

モーター焼け
10年以上使い続けているモーターの場合、使っていないのにオンオフを繰り返していると、モーター焼けを起こすことがあります。また、使用頻度が激しいと劣化するのも早くなるため注意が必要です。

井戸ポンプを利用する上で、モーターは大変重要です。少しでも異変を感じたら、被害が大きくなる前に交換するようにしましょう。

井戸ポンプの修理・交換は業者に依頼すべき理由

毎日の生活に井戸水を使用している場合は、井戸ポンプの不具合によって井戸水が使えなくなると生活に支障をきたします。「すぐにでも何とかしたい」と自分で修理してみようと思うかもしれません。

しかし、電動式井戸ポンプの場合は、内部の電気回路から漏電している可能性もあるので、安易に自分で修理することは大変危険です。また電気系統だけではなく、井戸ポンプの修理には、専門的な知識と技術が必要不可欠です。

そのため井戸ポンプに異変を感じたら、まず業者に相談して事態を悪化させないように適切な処置してもらうことをおすすめします。

井戸ポンプの修理費用と交換の流れ

井戸ポンプを快適に使い続けるために交換を決めても、やはり気になるのは費用のことではないでしょうか。決して安価ではない井戸ポンプの修理費用、目安となる相場を見ていきます。

井戸ポンプの修理費用
経年劣化などにより、井戸ポンプを交換する場合には、既存の井戸ポンプを撤去する作業から必要です。

工事費用はおおよそ4万円程度からが相場で、そのほかに新しいポンプの本体費用、既存のポンプの撤去費用などがかかってきます。トータルでおおよそ10万円程度からが目安となるでしょう。

費用は業者や状況によっても大きく変わるので、事前に見積もりなどできちんと確認する必要があります。

井戸ポンプの交換の流れ
業者に修理を依頼した場合、まず現場調査を依頼し、見積もりしてもらいます。

現場調査で状況も確認してもらうので、この時点で交換に関する不安な点や疑問点があれば相談すると良いでしょう。

見積もりがでたら内容を確認します。見積もり時点でも、不明点があればトラブルを避けるためにもその都度問い合わせてください。作業日数や日程などは、業者ときちんと打合せしてください。日程が決まれば交換作業へと進みます。

井戸ポンプの交換作業が終了し、問題ないことを確認したら施工完了となります。

まとめ

井戸水には多くのメリットがあり、大変魅力的です。その井戸水を存分に活用するためにも、井戸ポンプの働きを見過ごすわけにはいきません。

不具合なく動いてもらうためには、定期的なメンテナンスや点検も非常に大切です。

また、何か異変があれば、早急に対処する必要もあります。その際、重要なのが井戸ポンプの耐用年数です。「小さな異変だから、まだ大丈夫。」と耐用年数を超えているのに、使い続けることは避けましょう。

被害が出てからではなく早め早めに判断していくことが、安心・安全に繋がることを忘れてはいけません。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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