水のコラム

トイレのつまりをお湯で直す手順は?放置するリスクも解説

2024年05月07日 


トイレのつまりを直す際は、はじめにお湯を使う方法を試してみましょう。つまりの原因が便やペーパーなどの水に溶ける素材なら、お湯を少しずつ流すことで解消できるケースがあります。ただし、温度や流し方などいくつかコツがあり、正しい手順での実行が大切です。

そこで、今回はトイレのつまりをお湯で直す手順を解説します。トイレの流れが気になる場合や、つまりの疑いがある場合にも活用できるので、ぜひ最後までご覧ください。

トイレのつまりが起きた原因は?

トイレの水が普段と異なる流れ方をする際は、はじめにその原因を特定することが大切です。正常に戻すためには、正しい対処をする必要があります。まずは、思い当たる節がないか考えてみましょう。

一般的に原因は、大きくわけて固形物など水に溶けないものを落としたケース、排泄物でつまるケースがあります。はじめに、考えられる事例を見ていきましょう。

水に溶けないものを流したケース

ペンやヘアピン、子どものおもちゃなど、固形物は封水の奥でひっかかりやすい傾向があります。封水の奥はゆるやかなS字になっていて、どうしてもひっかかってしまうのです。

S字構造の理由は、下水から臭いや害虫があがってくるのを予防するためで、快適につかうためにもゆるやかなカーブが必要なのです。そのほか、ビニールや水に溶けないタイプのティッシュ、おむつなど吸水性のある素材、おしりふきなども代表的な原因です。

流せるお掃除シートを何枚も流すことも危険なので注意しましょう。思い当たる節がない方も、一度よく考えてみましょう。

トイレットペーパーや便でつまりが起きたケース

トイレットペーパーや便は、本来ならつまることはありません。しかし、体調により大量に流した場合や、頻回に排泄することでつまるケースがあります。また、子どものいたずらによるケースもあるでしょう。

水温が低いためにうまく溶けなかったと推測できますが、小さな子どもがいる場合や家族が多い家庭では注意しなければなりません。トイレは通常「大」で流しますが「小」や「ECO」で流していた場合も、つまりやすくなります。十分な水量と水流を確保できないと、うまく流せないからです。

省エネや節水しているつもりでも、毎回使用するたびに「大」で流すことが大切です。トイレットペーパーや排泄物によるつまりは、お湯で解消できる可能性があるため、次はお湯を使用した解消方法を解説します。

トイレのつまりをお湯で解消する手順

トイレットペーパーや便のつまりが疑われる際は、お湯をつかった解消方法を試すことをおすすめします。準備するものは、40〜60度程度のお湯、バケツ、石油燃焼器具用注油ポンプなど水を排出できるもの、新聞紙、ビニール手袋などです。

トイレの止水栓を閉めて、温水洗浄便座などの電源はオフにしておきましょう。以下ではお湯で解消する手順を解説します。

便器内の水を汲み出す

はじめに便器まわりを片付けて、汚れ防止のために新聞紙などを広げておきます。ビニール手袋を装着し、便器内の水を石油燃焼器具用注油ポンプや、ペットボトルなどをうまくつかって汲み出してください。

便器の水を少量にすると、お湯がつまりの原因に届きやすくなります。効果的にお湯を活用するためにも、排水しておきましょう。便器を傷つけないよう丁寧に排出してください。

お湯をゆっくりと入れる

バケツに40〜60度程度のお湯を入れ、高いところからゆっくり流します。周囲に飛び散らないよう注意してください。大きめのやかんがある方は、やかんから直接流しても問題ありません。

やかんの方が扱いやすいケースもあるので、使いやすい方を選択しましょう。便器の半分くらいを目安に「高いところからゆっくり流す」ことがコツです。

つまりが解消しているか確認する

水位が下がっているか、変わらないか目視で確認します。つまりが改善すれば、水位はゆっくりでも下がるはずです。このステップでは、止水栓を開けないこと、レバーをつかって水を流さないよう注意してください。

つまりを解消できていないままで、止水栓を開けてレバーで水を流してしまうと、便器から水があふれることもあるためです。

一時間放置する

いくらかでも水位が下がり、つまりの解消の兆しが見えてきたら、お湯を入れたまま1時間ほど放置します。温かいお湯により便やトイレットペーパーがさらにふやけて、流れやすくするためです。1時間ほどトイレの使用ができませんが、外部で済ませるなどの工夫をしましょう。

つまりが解消しているか確認する

便器内の水位が下がり、通常通りに戻っている場合は、うまく解消できている可能性が高いです。止水栓を開けて「小」や「ECO」で少量の水を流してみましょう。いつも通りに水が流れれば、解消できたといえます。

手順を繰り返す

水位の下がり具合がゆるやかで、目に見えて変化がない際は、今回紹介した手順を繰り返して様子を見てみましょう。お湯を使う場合は便器に負担をかけないよう、40〜60度程度のお湯をつかいましょう。

熱湯など高温のお湯を使用すると、便器のひび割れなど破損する恐れがあります。破損した場合は、便器を交換するなどの費用がかかる可能性があるため、温度には必ず注意しましょう。

お湯による対処を繰り返しても状況が変わらない際は、なるべく早めに専門業者への相談を検討しましょう。

トイレのつまりを放置するリスク

水を流した際に、流れがゆるやかだったりごぼごぼ音がしたりと、普段と違う症状がある場合は、トイレや排水関連のトラブルのサインです。いつもと違うと感じた際は、そのままにせずに適切な対処が必要です。

そこで、トイレのつまりを放置するリスクを紹介します。

トイレの故障につながる

水の流れがゆるやか、ごぼごぼ音がするなどの異常がある場合は、次第につまりが悪化して、流した水があふれることがあります。水はメーカーや機種により一定量が排出される仕組みになっており、一度流した水を途中で止めることはできません。

そのため、あふれた水で床を汚すことはもちろん、温水洗浄便座などをつかっているなら、濡れて電気系統の故障につながることも想定できます。電気系統が濡れれば、感電などの恐れもあります。

また、使い続けるうちに原因を排水口や排水管など奥に押してしまうため、便器だけの問題ではなく、さらなる大きなトラブルにも発展しかねないのです。このような事態を避けるためにも、早めの対処が必要です。

下水が逆流する

排水管に水が流れない場合は、下水が逆流して便器からあふれることも考えられます。建物の構造によっては、排水口に流れた水がひとつの排水管に合流する場合もありますが、この構造だとキッチンや洗面所、風呂場などから水を流した際も、下水が逆流するケースもあります。

集合住宅なら階下への影響がある

集合住宅の場合は、便器からあふれた水が床に染み込み、階下に水漏れさせてしまうリスクもあります。集合住宅は、下水管を共有している構造も珍しくありません。

そのため、借主の不注意による水漏れ被害となると、衛生面や悪臭なども含め相当な賠償を求められることも推測できます。こうしたことからも、トイレの異常に気づいたら早めの対処が必要です。

まとめ

今回は、お湯を使ったトイレつまりの解消法を紹介しました。トイレットペーパーや便のつまりは、排泄量の問題だけでなく、子どものいたずらによっても引き起こされる可能性があります。家族が多い世帯や小さな子どもがいる世帯では、日常的に細心の注意が必要です。

普段と異なる水の流れに気付いた場合は、まず原因を特定しましょう。お湯で解消可能な原因の場合は、適切な手順を理解して行うことが重要です。その際は、止水栓を閉めること、電源関連をオフにすること、温度を40〜60度程度に保つことを徹底しましょう。

しかし、何度繰り返しても水位が下がらない、状況が改善しない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

水道局指定店の「わかやま水道職人」は、年中無休で24時間受付体制で水回りのトラブルに対応しています。一般家庭はもちろん、学校や各種公共施設などでも幅広く実績を持つ業者です。お電話でご相談を受けた後、1時間以内で訪問いたします。

お見積もりやキャンセル料は無料ですので、安心してご相談ください。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315