水のコラム
トイレに使用する不凍液ってなに?どうやって使用するの?【水道職人:公式】
雪の季節がやってきましたね。
和歌山県では初雪が観測されるのが毎年12月18日前後で、週間天気予報では、今年は和歌山市の天気で12月21日に雪が降る予定です。
雪が降ると気温もグッと下がり、トイレなど水まわり設備の凍結リスクも高まります。
和歌山県の北部では毎年雪が降り、凍結対策を講じているご家庭も多く見受けられます。
トイレの凍結対策の一つに、「不凍液」を使用するという方法があることはご存じでしょうか?
不凍液という言葉は知っていても、使用法までは知らないという方もいるのではないでしょうか?
今回は、トイレの不凍液はどのような物かについてや、不凍液の使用方法についてご紹介します。
トイレの完全な水抜きは大変な作業のため、不凍液を検討している方は参考にしてみてください。
トイレの不凍液とは?
不凍液は、トイレなどの水まわり設備で用いられる、水よりも凝固点が低い液体のことです。
凝固点とは、液体が固まる温度のことを指します。
不凍液は氷点下の極寒地でも凍ることはありません。
そのため、トイレなどの水まわり設備で水と混ぜることで、水が凍ることを予防できるのです。
水が凍るとき、水まわり設備の中にたまっている水は膨張し、水が膨張することで、水道管などの水まわり設備は破裂したり破損したりします。
不凍液を用いることで、水まわり設備の破損トラブルも抑えられるでしょう。
不凍液というと、車の不凍液を思い浮かべる方もいると思います。
車の不凍液も凍結を予防する働きを持ちますが、車用の不凍液と、トイレなどの水まわり設備に使用するの不凍液では、配合されている成分が異なるでしょう。
車用の不凍液には有害物質が配合されている製品もあるため、下水道に流すと法律に抵触する恐れがあります。
トイレなどの水まわり設備の凍結対策のために使用する場合は、水まわり設備に使用できる住宅用の物を使用してください。
また車用の製品には冷却するための、クーラントと呼ばれる冷却水があります。
クーラントは不凍液と水を混ぜて作られていますが、不凍液の中に有害物質が含有されている可能性があるでしょう。
クーラントも、トイレなどの水まわり設備の凍結対策には適さないと、考えた方が良いでしょう。
トイレの不凍液の使用方法
トイレで不凍液を使用する前に、必ずタンク内の水を抜くようにしてください。
トイレのタンクの水を抜く
トイレのタンクは、止水栓を閉めてから、トイレのレバーを回して水洗することで水抜きができます。
止水栓は、ドライバーや厚みのあるコインを使用して時計回りに回してください。
トイレの止水栓は、トイレタンク下の床や壁に設置されています。
ドライバーやコインを使用しても止水栓が回らない場合、止水栓が固着している可能性があります。
わかやま水道職人などの、水道修理業者に、止水栓について相談しましょう。
トイレの修理であれば、止水栓が回らない場合、水道の元栓を閉めることで作業ができます。
しかし水抜きの場合、止水栓が開いたまま元栓を開けると、トイレのタンクの中に水が給水されてしまいます。
トイレ以外では水道を使用する場合、必ずトイレの止水栓を閉める必要があるのです。
旅行などで家を空ける場合や、トイレ以外の水まわり設備の給水も止めたい場合には、水道の元栓を閉めて止水することも可能です。
ウォシュレットの水を抜く
ウォシュレットが付いているトイレでは、ウォシュレットの水も抜いておきましょう。
ウォシュレットも凍結することがあるため、水抜きしておくことで破損が予防できます。
【準備する物】
- 給水フィルターを取り外すための工具
- 水受けの容器
【ウォシュレットの水抜き方法】
- 電源プラグからコンセントを抜く
- 水受けの容器を、水抜き栓の下あたりの床に置く
- 水抜き栓のキャップを外す
- 給水フィルターの留め具を工具で緩め、引っ張って取り外す
- 水が落ちきるのを待つ
- 水抜きが終わったら、給水フィルターを押し込み、工具で締める
- 水抜き栓のキャップを取り付ける
- ウォシュレットのリモコンの、ノズル掃除ボタンを押す
- 水が出なくなったら、もう一度ノズル掃除ボタンを押す
- ウォシュレットの保温をするため、本体操作ボタンを押して、付けっぱなしの状態にする
- 便座温度を40℃程度に設定する
- 便器のふたを閉める
ウォシュレットの水抜き方法は、トイレの種類によって作業が異なるでしょう。
取扱説明書や施工説明書を確認してから、作業するようにしてください。
不凍液を投入する
トイレのタンクとウォシュレットの水抜きが完了してから、不凍液を使用します。
不凍液の選び方
トイレの不凍液は、「住宅用不凍液」や「不凍液」、「凍結防止液」などの名称で販売されています。
どの製品も使用対応範囲の記載があるため、範囲を確認して購入しましょう。
また不凍液には、製品ごとに凍結温度が定められています。
和歌山県のお住まいの地域の最低気温を確認し、凍結温度表と照らし合わせて選びましょう。
不凍液の希釈割合
不凍液は、トイレの便器にたまっている封水に投入して使用します。
希釈の割合は、最低気温よりもマイナス10℃程度の余裕を持たせた量を入れるようにしましょう。
凍結温度によって、原液の割合が増え、水の割合が減ります。
不凍液の量が足りない場合、灯油ポンプなどを使用し、封水を減らしましょう。
推奨の割合よりも原液が少なくなると、凍結を予防する効果が薄れ、封水が凍結して便器が破損する恐れがあります。
不凍液を投入した後は、水と満遍なく混ざるように、割りばしなどを使って混ぜてください。
トイレなどの水まわり設備で使用できる不凍液は、下水道に流しても問題はありません。
凍結対策を解除するときは、トイレの給水を再開し、水洗で流しましょう。
トイレの不凍液を使用する際の注意点
トイレの不凍液を投入した後は、トイレを使用しないでください。
水抜きが終わっている状態のため、誤ってトイレを使用した場合、排泄物を流すために給水する必要があります。
給水した後は再度水抜きしてから、不凍液をもう一度、封水の中に投入しましょう。
トイレなどの水まわり設備で使用する不凍液には、グリセリンやアルコール、防錆材などの成分が含有されています。
誤飲すると危険なため、誤飲に注意しましょう。
また不凍液には、甘い香りがする製品があります。
小さなお子様やペットが香りに引かれる可能性があるため、小さなお子様やペットの誤飲は、特に注意してください。
また手指に不凍液が飛び散っている可能性があるため、使用後はしっかりと手を洗いましょう。
和歌山県が掲示している凍結対策
和歌山県紀の川市など、和歌山県の各自治体では、凍結対策についてホームページなどで掲示しています。
掲示内容は水道管の凍結対策についてがほとんどではありますが、長期間ご自宅を不在にする場合や、空き家についての記載もあります。
また凍結してしまった場合の対処法や、水道管が破裂した場合についても記載があるため、参考にしてみてください。
参考:水道管の凍結対策┃紀の川市
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しかしトイレの凍結対策まではできておらず、トイレが凍結してしまったというご依頼を受けることは少なくありません。
水抜きが不十分だったり、封水が凍結するとは思っていなかったり、凍結の理由はさまざまです。
またトイレの中には、凍結防止機能が搭載されているトイレがあります。
しかし凍結防止機能は冬しか使用しないため、故障していることに気付いていなかったというケースもあります。
凍結防止機能が故障していることに気が付かず使用した場合、凍結対策ができていないときと同様のため、凍結リスクが高まるのです。
トイレが凍結すると、トイレが使用できなくなるため、日常生活に大きな影響を与えるでしょう。
一刻も早く、修理してほしいというご依頼が多く見受けられます。
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