水のコラム
【トイレの詰まり対処法】ラバーカップがうまく使えない理由とは?
トイレの詰まりを自力で手軽に解消するための方法として、広く知られているのがラバーカップを使ったものです。
通称「スッポン」と呼ばれるゴム製の道具ですが、「自宅にあるけれどうまく使えない…」と悩んでいる方はいませんか?
ラバーカップを正しく使うには、いくつかのポイントがあります。
うまく使えない理由とともに、わかりやすく解説します。
理由1「使い方を間違えている」
ラバーカップを上手に使えない理由、1つ目は「使い方を間違えている」というものです。
シンプルな形状の道具なので、「はめこんでカポカポと動かせば良いだけ」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、正しく使わなければ効果は出ません。正しい使い方は以下のとおりです。
1.トイレの止水栓を閉める
2.便器の周りを養生する
3.トイレの水の量を減らす
4.ラバーカップを排水口に密着させる
5.勢いよく引き抜く
6.4と5を数回繰り返して、詰まりが解消されたことを確認する
ラバーカップの使い方でもっとも多い間違いは、「周囲に汚水が飛ばないように慎重に作業する」というもの。
これでは、ラバーカップの本来の役割は果たせません。
ラバーカップを使えば、周囲に汚水が飛び散るのは当然のこと。
「飛び散らないように」と意識するのではなく、「飛び散っても大丈夫なように」という意識で準備を進めていきましょう。
養生には、ゴム袋と養生テープを使用するのがおすすめです。
新聞紙のように水に濡れて、ぐちゃぐちゃになることもありませんし、作業が終わったあとは、そのまま丸めてゴミにできます。
また、トイレの水量の調整も忘れないようにしましょう。
詰まり発生時には、便器内の水位が上昇しているケースが多いもの。
まずはラバーカップのゴム部分が浸かる程度まで、水の量を減らします。
バケツで汲みだしたり、灯油用ポンプを使ったりすると素早く作業できるでしょう。
水が少なくなり過ぎると、やはりスッポンがうまく働かなくなってしまいます。
ちょうど良い量になるよう、意識してみてください。
理由2「ラバーカップのサイズが合っていない」
ホームセンターのラバーカップ売り場へ行ってみると、さまざまなサイズの商品が並んでいることがわかります。
トイレの種類によって、選ぶべきラバーカップの種類・サイズは異なります。
自宅のトイレに合っていないタイプを使っている場合も、上手に使えない原因になってしまうので注意してください。
まずサイズについてですが、トイレの排水口をしっかりと覆る大きさのものを選択しましょう。
排水口に対してラバー部分が小さすぎると、うまく圧力を加えられなくなります。
ただしサイズが大きすぎると、今度は便器内でうまく作業できなくなってしまう可能性も。
無理なく使えるサイズかどうか、確かめてから使用するようにしましょう。
またラバーカップには、
・和式便器用(一般的なおわん型ラバーカップ)
・洋式便器用(おわん型ラバーカップの先端に出っ張った部分があるラバーカップ)
・節水型便器用(おわん型ラバーカップにつばがついているラバーカップ)
の3つの種類が存在しています。
スッポンといえば和式便器用を思い浮かべがちですが、実はこちら、洋式トイレでは使いにくいです。
洋式トイレは和式トイレよりも排水口が小さいので、洋式便器専用の道具を使用するのがおすすめです。
また節水型トイレの排水口は、少し変わった形状をしています。
節水型便器用のラバーカップは、このような特徴にも対応できるよう工夫されていますから、ぜひ活用してみてください。
理由3「きちんと作用しているが、効果が出ていない」
ラバーカップを使っても詰まりが解消されない場合、「うまく圧力が加わっていないのでは?」と思いがちです。
しかし実際には、「きちんと圧力を加えられているものの、詰まり解消には至っていない」というパターンも頭の片隅に置いておきましょう。
DIY修理の万能選手と思われがちなラバーカップですが、実際には、解消できる詰まりの原因はごく限られています。
トイレットペーパーや排泄物など、水に溶かせる物質には高い効果が期待できる一方で、おもちゃやオムツなど、水に溶けないものを除去するのは難しいでしょう。
近年、スマートフォンや携帯電話をトイレに流し、詰まりの原因になってしまうケースも増えていますが、こちらもスッポンでは解決できません。
使うことで、むしろ状況を悪化させてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
また詰まりの原因が水に溶ける物質であっても、汚れの度合いによっては、ラバーカップでは効果が出ません。
この場合、ラバーカップでの対処はあきらめて、別の手段を検討しましょう。
トイレットペーパーや排泄物が原因の場合は、ワイヤーブラシや専用の薬剤を使うことで、問題を解決できるかもしれません。
一方で、水に溶けない固形物を流してしまったときには、DIY修理はあきらめましょう。
自力で対処しようとすればするほど、状況は悪化してしまいます。
水回りのトラブル専門の修理業者に依頼するのがおすすめです。
頑固な詰まりもわかやま水道職人におまかせ
簡単なようで、意外と難しいラバーカップの使い方。特に「トイレが汚れるのは嫌だ」「養生するのはちょっと面倒…」なんて思う方も多いのではないでしょうか。
こんなときには、わかやま水道職人が現場に駆けつけて対処いたします。
養生をしっかりと行った上で、安心・安全な作業を心掛けておりますので、どうぞご安心ください。
わかやま水道職人の対応エリアは県内全域で、和歌山市、田辺市、橋本市、紀の川市などを中心に営業しております。
水のトラブルについて気になる点があれば、どうぞお気軽にお電話ください。