水のコラム
トイレタンク交換にかかる費用や注意点
毎日使用するトイレ。掃除していつも清潔にしていても、古くなってくると不具合や故障がでてしまうのは仕方のないことでしょう。
ただ、不具合をそのままにしていてはさらに悪化してしまいます。とくにタンクは重要な役割を担う箇所なので、早急に交換したいところです。
しかし、トイレタンクの交換が初めての方はわからないことばかりで不安ですよね。そこで今回は、トイレのタンク交換にかかる費用や交換時の注意点をお伝えします。ぜひ参考にしてくださいね。
トイレタンクを交換する際にかかる費用
そもそもトイレのタンクは交換できるのでしょうか?また、交換するにあたってどのくらいの費用をみておけばよいのでしょう。
組合せタイプであれば、タンクのみ交換が可能
タンクを持つトイレには、「組合せタイプ」と「一体型タイプ」に分かれます。この内、タンクを交換できるのは組合せタイプのみ。一体型タイプの場合なら、トイレ丸ごと交換する必要があります。
トイレタンクの交換費用
破損したトイレが組み合わせタイプで、タンクのみが交換する場合、かかる費用は次のようになります。
・トイレタンクを自分で交換:約5万円~6万円
・トイレタンクをプロが交換:約10万円~12万円
トイレタンクを交換する場合には、自分で行うかプロに頼むかで大きく金額に差が生じます。しかしタンクの交換はまったくの素人には難しく、よほどDIYに慣れているなど、自信がないとセルフで交換することは難しいでしょう。
トイレタンクを交換する方法と注意点
仮にセルフで交換する際、注意点がいくつかあります。ひとつずつ見ていきましょう。
タンクの品番を調べる
タンクを購入するには、トイレの品番を知る必要があります。フタの内側に張ってあるシールか便器に向かって左横下部に貼ってあるシールで、品番を知ることができます。
メーカーによりますが、タンクには陶器製と樹脂製があり、タンク自体に陶器製タンクの品番シールが貼られています。
タンクを購入する
タンクのメーカーと品番を把握したうえで、タンクを購入します。購入先は、メーカーのショールームに出向いて注文するか、またはネットショップ等があります。
ただし、2006年以前に製造されたトイレでは、それ以降の年に販売されたトイレの倍の水の量が必要となるので、タンクのみを購入するのでなくトイレ丸ごと交換する方が、ランニングコストが安くなります。また、その当時のタンクは製造停止となっているので、手に入りにくいという特徴もあるためご注意ください。
タンクを交換する
タンクが手に入ったら、いよいよ交換です。とはいえ、交換の手順が分からなければ、交換することができません。ここでは、標準的なタンクの交換手順をカンタンに説明しておきます。
1:止水栓を止める
2:タンクの中の水を流す
3:タンクのフタを開けて、排水弁を手で持ち上げて余っている水を強制的に流す
4:給水管とタンクのナットを緩めて、給水管をタンクから外す
5:便器とタンクとのつなぎ目のナットを外す
6:トイレの外に不要な布を敷いて、その上にタンクを置く
7:購入したタンクを取り付ける
8:バケツや大型のペットボトルでタンク内に水を少し溜める
9:タンクから水を流してみる
10:便器との接合部から水が漏れていなければOK
11:止水栓を開けてタンクに水を入れる
12:「大」でタンク内の水を流してみる
13:これでも水が漏れなければ取り付け完了
交換時の注意点1:腰を痛めないようにする
タンクは数十キロと重たいので、取り外しや取り付け時に腰を痛めないように、十分注意しましょう。トイレは狭い空間ですから、取り外したタンクを落とさないようにトイレの外に運ぶ必要があります。
交換時の注意点2:ナットを締めすぎるとタンクがヒビ割れる
便器にタンクを取り付ける際には、ナットを締めて取り付けます。片方のみをいきなり工具で締め付けると、力がかかり過ぎてタンクがヒビ割れを起こしますので、両方のナットを均等な力で締める必要があります。なので、手で回して締まるところまで両方のナットを手で絞めて、仕上げにウォーターポンププライヤーで交互に締め付けます。
不要なタンクは自治体の規則に従って処分すること
不要になったタンクは、勝手に処分すると不法投棄で罰せられます。必ず自治体の規則に従って、処分しましょう。規則が分からない場合は、市役所の美化業務課などゴミ処理を取り扱っている部署に連絡して、確認しておきましょう。
業者に頼めば失敗の可能性が低い!
それでは、自分で交換するのではなくプロの業者に頼むと、どのようなメリットがあるのでしょう。先ずは、タンクを調達する苦労もありませんし、絶対に失敗することがありません。それ以外にも、次のようなメリットもあります。
すぐに対応が可能
タンクの仕入れに時間がかかるかも知れませんが、修理は直ぐに行ってもらえます。自分で行う際の腰への負担も考えなくて良いので、プロに頼む方が効率はとても良くなります。
タンクの処分を考えなくてもよい
タンクの処分は、意外に難しい場合もあります。もしかすると、1年以上庭のオブジェになっているかも知れません。プロに頼めば、タンクの処分も行ってくれるので楽々です。
プロの業者選びのポイント
巷でよく言われるのが、水回りの業者トラブルです。「高額な請求をされた」「きちんと修理できていない」など、多くのトラブルが発生しています。そうならないためにも、業者選びのポイントは抑えておきましょう。
・業者は1社に絞らないで、2~3社に見積を依頼する
・見積の内容や対応を比較する
・見積以外の料金が不要であることを再確認する
・誠意のある会社を選ぶ
業者は全て、水道局指定工事店に依頼しましょう。インターネット上の激安や格安などの文字に惑わされてはいけません。自治体の水道局が指定する「水道局指定工事店」なら、ぼったくりや悪い対応は避けられるはずです。
まとめ
トイレのタンクが破損すれば、水漏れしてしまうのでトイレが使えなくなり、大変な状況に陥ってしまいます。安く済ませるにはセルフ工事も良いのですが、100%完璧に直るかどうかは保証がありません。
そのため、プロの水回りリフォーム業者に依頼するのが最も信頼でき、工事後も安心です。通常のリフォーム業者もよいですが、トイレのタンク交換のみを依頼するのであれば、自治体の水道局指定工事店が無難でしょう。トラブルなく、完璧にトイレのタンクを交換してくれますよ。