水のコラム
ウォシュレットの水が止まらない場合に考えられる原因とは?
ウォシュレットの水が止まらない場合、応急処置として止水栓を閉めれば一時的に水が止まりますが、その後の対応が必要です。
しかし、水が止まらない原因が分からないときちんと修理ができません。ここでは、いくつかある原因を紹介しているので、水が止まらなくなって困っている方はぜひ参考にしてみてください。
なお、場合によっては業者を呼ばなければ解決できなかったり、新しく交換しなければならなかったりするケースもあるので、よく確認していただけたらと思います。
ウォシュレットの水が止まらない場合に考えられる原因
ウォシュレットの水が止まらない場合に考えられる原因は、主に「電源に関する不具合」と「リモコンの電池切れ」の2つです。
■電源の不具合の場合
ウォシュレットの水が止まらないなどのトラブルが起きている人は、電源の不具合が考えられます。一度電源プラグの抜き差しをすれば、元に戻る場合があります。
■リモコンの電池切れの場合
一度も電池を交換していない場合は、リモコンの電池切れが考えられます。リモコンの電池が切れると、当然ですが操作ができません。
出続けるウォシュレットの水を止める方法とは?
電源に不具合がある場合は、プラグを抜いて少し時間を置いてから再度挿入するか、プラグにあるリセットボタンを押すか、主電源を使ってリセットしてみてください。もし水が止まれば、不具合は解決されたとみて良いでしょう。
リモコンの電池が切れている場合は、電源を落とし、電池の交換をしてみてください。ウォシュレットの操作ができれば、水を止められます。
もし原因を調べてもウォシュレットの水が止まらない場合は、電源プラグを抜いてから止水栓を閉めましょう。根本から水を止められるので、業者が来るまでの対処法としては最適です。
しかし、止水栓を閉めている間はトイレが使えません。商業施設やコンビニでトイレを借りる必要があるので注意してください。
ウォシュレットの水が止まらない以外の代表的なトラブル
水が止まらないトラブル以外にも、ウォシュレットに関するトラブルがあります。それぞれの対処法とあわせて紹介するので、何かウォシュレットの不具合が気になる場合はチェックしてみてくださいね。
■ウォシュレットの水が出ない
ウォシュレットの水が出なかったり、水の出が悪かったりする場合はいくつか原因が考えられます。
たとえば、ウォシュレットの水量を低く設定していないでしょうか。水量は人によって好みが違うので、まずは水量の設定を確認してください。もし特に問題がないようであれば、ノズルの掃除をしてみましょう。
<ノズルの清掃方法>
新しくしたばかりのウォシュレットの場合、トイレクリーナーや掃除シートで汚れが落ちますが、何年も使っている場合の汚れや黄ばみはなかなか落ちません。長年使っていると、尿石が付いている可能性があります。
尿石は非常日頑固な汚れであり、ブラシでこすってもシートで拭いても簡単に落とせず、酸性の洗剤を使って尿石を溶かしたり、削ったりしなければなりません。尿石を削る場合はセラミック製のスクレーパーを使って便器に傷が付かないよう配慮しなければならないので手間がかかります。
そして、ノズルは力を入れてブラシでこすると折れてしまったり、汚れが穴に入って詰まってしまったりする可能性があるので、優しく掃除しなければなりません。注意しながら掃除してください。ノズルが原因であれば、掃除をすれば解消するはずです。
■ウォシュレットから温水が出ない
ウォシュレットから温水だけ出なくなってしまう場合があります。この場合、まずは設定温度をチェックしてみてください。
設定温度がいつも通りであれば、節電機能が作動している可能性があります。節電機能がオンになっていると、温水が出ません。
原因が該当しない場合は、使いすぎて温水切れを起こしている場合があります。ウォシュレットは、各モデルによって温水を出す方法が異なり、瞬時に温めた温水を使う方法と、予めタンクにためておいた温水で洗浄する方法があります。後者の場合は温水が切れると冷たい水が出てしまうので、ある程度時間が経過すれば直ります。
■ノズルから水漏れが起きている場合
ノズルから水漏れしている場合は、ノズルのパッキンやバルブユニットの故障が考えられます。部品の交換で改善できるので、比較的自分で行える作業といえるでしょう。
しかし、自分でパーツを取り寄せたり、本体を分解したりする作業があります。もし市販で売っていないパーツが必要な場合は、メーカーに問い合わせて取り寄せしなければなりません。そのため、自分で修理ができるか不安な人は業者を呼ぶほうが確実といえるでしょう。
■給水管から水漏れが起きている場合
給水管から水漏れが起きている場合は、経年劣化によってナットが緩んでいる可能性があります。再度締め直せば水漏れが改善されるので、工具を使って締めてみてください。
改善されないようであれば、給水管のパッキンが故障している可能性があります。同様に、パッキンの交換で改善されます。
<パッキンの交換方法>
はじめに、水道の元栓とトイレの止水栓を閉めてください。次にナットを外してフィルター(ストレーナー)を外します。パッキンを交換して、元に戻します。
水道の元栓とトイレの止水栓を開ければ、交換が完了します。もし交換しても改善されないようであれば、業者に依頼して修理してもらいましょう。
給水フィルター付き水抜栓から水漏れが起きている場合
床が水浸しになっている場合、ウォシュレットの側部にある給水フィルター付き水抜栓からの水漏れも考えられます。プラスチックでできた部品はよく見ないと分からない亀裂や劣化があるケースがあるのでメーカーに給水フィルター付き水抜栓を取り寄せて交換しましょう。
交換方法ですが、止水栓を閉めて、給水フィルター付き水抜栓を回して外します。水受けを用意しておくと床が濡れないのでバケツがあれば使いましょう。そして、新しい給水フィルター付き水抜栓を交換したら、少しずつ止水栓を開けて、直ったか確認します。
パッキンと同様に、修理に慣れている人であればできる作業です。不安であれば業者を呼びましょう。
■ウォシュレットの寿命
つずつ原因を確かめても直らない場合は、ウォシュレットの交換が必要かもしれません。少なくとも、自分で修理ができる領域ではないでしょう。
修理業者を呼んで直してもらうか、新しいウォシュレットの購入を検討しなければなりません。また、種類によっては生産が中止されている場合はパーツがないので業者でも修理ができないケースがあります。ウォシュレットのセンサーが機能しなかったり、原因不明でリモコンの操作を受け付けなかったりする場合は、すぐに業者に連絡して見てもらってください。
対処法が分からないトラブルが起きた場合は修理業者を頼ろう
水回りの影響もあるので、構造が複雑です。場合によっては、専門知識や資格が必要な作業もあるので、自分で修理できない可能性があります。原因が分からない場合は、修理業者に頼って直してもらいましょう。
修理業者に頼る際は、ウォシュレットのメーカーや水道業者への依頼が一般的です。原因を見つけつつ、解決までの時間が短いので、すぐに直してくれます。ウォシュレットの交換になっても対応できるようにしておきましょう。