水のコラム

台所の排水管トラップの構造や種類、役割を解説

2022年09月05日  キッチン


台所の排水管トラップについて、よく知らない人も多いのではないでしょうか?台所の排水管トラップはゴミや汚水が流れ、汚れやすい部分でもあります。

台所の排水管トラップの構造や種類を知っておくことで、汚れの原因や汚れた場合の対処法も知るきっかけになります。これ以外にも、排水管トラップの役割について押さえておくことも大切です。

では、具体的に台所の排水管トラップは、どのような構造でどのような役割を果たしているのでしょうか?そこで今回は、台所の排水管トラップの構造や種類、役割について解説します。

台所の排水管トラップの構造や種類

台所の排水管トラップには、いくつか種類があります。その種類を押さえた上で、排水管トラップの構造について把握しておきましょう。

椀トラップという排水管トラップは、お椀を逆さにしたような形状をしており、シンプルな形状であるが故に、お手入れも簡単で手軽に掃除ができます。

排水管トラップの内部には、悪臭の発生や害虫の侵入を防ぐために一定量の水が張られています。この水を封水と呼びますが、この封水がなければ汚れや臭いがより強くなって発生してしまいます。

排水口がドラム上の形状になっているドラムトラップという排水管トラップもあります。このドラムトラップは、ドラムの形状を利用して多くの水を溜めることができ、悪臭や害虫の侵入をより発生させにくくしています。

しかし、排水される際に、ドラムトラップ内の水も排出されるわけではないので、汚れが溜まり過ぎているとつまりを引き起こしてしまう可能性も考えられます。

排水管トラップの種類に管トラップというものもあります。これは、一般家庭に広く普及している形状で、U字やP字、S字といった多くの形状があります。

この独特な形状により、悪臭や害虫を防いでいます。シンク下などに配置されていることが多いため、台所のスペースを取ることなく使用できるほか、洗浄作用も働くことで汚れが残りにくいのも特徴です。

ただし、髪の毛や油汚れなどの汚れは溜まりやすく、放置し過ぎているとつまりの原因になってしまいます。

台所の排水管トラップの役割

台所の排水管トラップの役割についても理解しておきましょう。台所は、定期的に掃除をしてキレイな状態を保っていても、毎日使う場所なのですぐに汚れてしまいます。また、汚れも洗剤や油汚れ、生ごみなどさまざまです。

そこで、排水管トラップが設置されていることによって、下水から上がっている悪臭を防ぎ害虫の発生から侵入を防いでいます。

排水管トラップには封水と呼ばれる水が常に一定量溜めてありますが、この風水が排水口とシンクの中間にあることによって、有害物質が家の中に入ってきてしまうことを防いでくれています。

台所の排水管から悪臭がする原因と対策法

通常、排水管トラップは悪臭や害虫の発生を防ぐための構造になっていますが、それでも時には嫌な臭いを感じるケースがあります。その場合、排水管トラップの内部で何らかのトラブルが発生している可能性が高いと考えられます。

排水管トラップが正しくセットされているのに排水管から悪臭がした場合は、原因をしっかり見つけて対策をすることが重要です。

排水管の内部には、本来悪臭や害虫を防ぐ封水が張ってありますが、その封水が何らかの原因で機能しなくなると、その役割を果たせずに悪臭や害虫を発生させる原因になってしまいます。

この封水が機能しなくなる症状を「破封」と呼んでいます。
この破封が起こってしまう原因はいくつかあり、場合によっては使い方から見直す必要があります。では、破封が原因で起こる問題には何があるのでしょうか??ここでは、台所の排水管から悪臭がする原因と対策法について解説します。

封水の蒸発が原因
常に水気にさらされる台所周りですが、長時間台所を使用していないと排水口の内部が乾燥します。排水管トラップの封水も水であることには変わりないので、時間の経過とともに蒸発して気化してしまいます。

長期間台所を使用しない場合、次に使用する時に封水がしっかり張られているかを確認してから使用しましょう。封水は、排水口から流し込むことで補給できます。ただし、水の勢いが強いと上手く水を張ることができないので、ゆっくり流し込むようにしましょう。

さらに、封水蒸発防止剤を併用することで封水を持続させることが期待できます。完全に無くなって破封してしまう前に対策しましょう。

また、台所を数日使用しない場合は、排水口をラップなどで覆い被せておくなど、封水が蒸発しないように心がけましょう。

自己サイフォン現象が原因
自己サイフォン現象は、食器を洗い流す際などに一気に水を排水口に流すことで発生する現象です。これは、シンク内で一度に大量の水を流すことで封水も一緒に流れ出てしまい、結果的に封水が無くなり破封の状態になります。

この自己サイフォン現象は、シンク内に大量の洗い物がある場合やペットボトルや鍋などから大量に水を捨てる際に起こりやすい現象です。

水を大量に流すことが原因であるため、自己サイフォン現象を対策する際も、水を大量に流さないことから意識する必要があります。水を大量に流した際には、封水がしっかり張られているかを確認しながら台所を使用するようにしましょう。

台所の排水管の掃除方法

台所には、生ごみを始めとする固形のごみから油汚れや洗剤のカスまでさまざまな汚れが流れる場所です。これらを放置しておくと排水口のつまりを発生させてしまうので、こまめに掃除してくことが大切です。

排水口には、ごみ受けやトラップ、排水口カバーといった部品がセットされているので、それぞれの部品を取り外してキレイに洗浄しましょう。

また、作業する際にはゴム手袋やスポンジ、歯ブラシを準備しましょう。使用する洗剤は、台所用の中性洗剤で問題ないため、日頃使用している洗剤をそのまま活用できます。

各部品を洗剤とスポンジを使って掃除していきますが、ごみ受けは網目が細かいため、必要に応じて歯ブラシでこすり洗いすることで汚れを除去できます。

トラップは、各家庭で取り外し方が異なる場合があるので、損傷させないように取り外し方を確認してから作業しましょう。一般的なトラップは、反時計回りに回すことで取り外すことが可能です。

このトラップも、スポンジと歯ブラシを併用して細かい部分まで汚れを取り除きましょう。最後に排水口の内部の汚れも除去できたら、各部品を順番に戻して作業完了です。

各部品の汚れがひどい場合は、重曹やお酢を活用することでキレイにできる可能性があります。ただし、中性洗剤と同じように使用すると効果があまり発揮されないので、10分から20分程度つけおきしてから洗い流すようにしましょう。

まとめ

この記事では、台所の排水管トラップの構造や種類、役割について解説しました。

台所の排水管トラップの構造や役割を理解して、自宅にある排水管トラップがどのような構造になっているのかを把握しておくことが大切です。

ごみ受けは目で見て汚れ具合を確認して掃除できますが、その内部は部品を取り外さないと汚れを確認できません。そのため、定期的に部品を取り外してキレイに洗浄しておくことが大切です。

台所は生物を扱う場合や雑菌が繁殖しやすい環境でもあるため、台所の排水管トラップの掃除は必ずやっておきたい作業です。これを日々の習慣に取り入れ、清潔感のある台所をキープしていきましょう。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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