水のコラム

水を出しっぱなしで凍結防止!料金も解説

2022年11月02日  水回り

冬が近づくと、水道管の凍結が起きないか心配になります。特に氷点下まで下がる地域に住んでいる方は毎年悩ましいですよね。氷点下に下がらない地域でも、水道管がある場所によっては一時的に気温が下がり、水道管の凍結に発展することもあるので油断できません。

水道管凍結は予防ができます。寒冷地以外に住んでいる方も、凍結予防法を把握しておくことでいざというときに役立てられます。水道管の凍結防止をすべきケースや水を出しっぱなしにしたときの凍結防止効果、水道料金がどうなるのかについて詳しく見ていきましょう。

水道管の凍結防止が必要になるケース

水道管の凍結防止が必要になる目安の温度は、氷点下4℃です。水道管が外に露出していて、外気温が氷点下4℃を下回ると水道管が凍結する可能性が非常に高くなります。凍結予防が必要となる温度の目安は次の通りです。

氷点下2℃:注意
氷点下4℃:予防した方が良い
氷点下8℃:必要

しかし、氷点下を下回ることのないような地域に住んでいる方も、油断は禁物です。水は0℃で凍る性質があるので、氷点下4℃を下回らなくても凍結する可能性はあります。

氷点下4℃を下回らなくても水道管が凍る可能性のある条件は次の通りです。

・風が強い日
・水道管が外にむき出しになっている環境
・水道管が日陰にある環境
・自宅の標高が高い場所にある環境
・自宅を長く空けるとき
・降雪が続いたあと

また、寒波が予想以上に続いて、例年氷点下4℃を下回ることのない地域でもぐっと気温が下がることもあります。どの地域でも水道管の凍結は十分考えられるので、油断せずに最低限の知識は持っていた方が賢明です。

水道が凍結しても、溶かせばいい、溶けるのを待てばいいと思っている方もいるのではないでしょうか。水道管が凍結したときに、そのままにするのはとても危険です。溶けるどころか、寒さがより一層厳しくなることもあります。

そして水道が凍結した場合、水が出ないということだけでは済まないこともあります。水は凍ると重くなり、その重さで水道管が破裂してしまうことも。

水道が破裂すると、もちろん修理が必要で自力では対処できません。水道修繕業者に修理を依頼する手間と費用が掛かります。水道管が破裂した場合にかかる費用相場は、20,000~30,000円ほどです。

そして水道管の凍結が発生しやすい夜間に破裂が起こってしまうと、夜間料金がかかる場合もあります。水道管が破裂してしまうと早急に対処しなければならないので、夜間料金は免れられません。

夜間料金の相場は10,000円以内程度の業者がおおいですが、かなりの痛手です。夜間料金を避けるため朝まで待ってしまうと被害がさらに甚大になり、修理代が結果的に高くなることもありますし、修理時間が長くなることもあります。

また、水道が使えなくなるとトイレや料理、お風呂にも影響が出て日々の生活にかなり支障をきたします。その上突発的な費用がかかってしまうと精神的にもダメージですよね。このような事態にならないためにも、水道管の凍結予防をしておくことはとても大切です。

凍結防止に水の出しっぱなしが効果的

凍結防止に水の出しっぱなしが効果的な理由は、水の温度は冬場でも5℃程度あるためです。5℃であれば、水は凍りません。

水道管の中に少量の水が残った状態だと、外気温の影響を大きく受けてしまいますが、水を流しておけば5℃程度の水温が保てることとなり、凍結に繋がりにくくなります。

水道凍結防止のために出しておく水量は、鉛筆の芯くらいの細さが目安です。ぽたぽたとしたたる程度だと、水圧によっては水が止まってしまう可能性もあります。また、つららになって結局凍結してしまったという声もあります。

また、キッチン・浴室・洗面所など家庭内の蛇口一通りで水は出しておいた方が良いです。台所の蛇口だけなど水を出しておく場所を限定すると、洗面所の蛇口は凍結してしまっていたという事態も起こり得ます。

せっかく凍結防止のために水を出していても意味ありませんよね。水は一通りの水回りで出しておきましょう。なお、水を出しておく以外にも凍結を予防する方法があります。

・水道管にアルミホイルをまく
・水道管の水抜きをする
・水道管凍結防止アイテムを使用する

アルミホイルは保温する効果があるため、凍結予防に最適です。水道管にアルミホイルを巻き付けましょう。上からタオルをまけばより効果的です。ただし、タオルが雪や雨で濡れると水道管周りが余計に冷えてしまうということも考えられるので、タオルの上からビニールをまいてさらに保温効果を高めておきましょう。

水道管の中に水が入っていなければ、凍結することはありません。台所周りには、給湯器やボイラーに止水栓や水抜きが付いている家庭もあります。家を長く空けるときや夜寝る前に水抜きを行えば、凍結防止になります。

その他、ヒーターや水道管保護カバーなど水道凍結予防のためのあらゆるグッズがネットやホームセンターで販売されています。寒冷地など、冬場は日常的に凍結予防が欠かせない地域に住んでいる方は、水道凍結に特化したアイテムを使用するのもおすすめです。

水を出しっぱなしにしたときの料金

水を出しっぱなしにしていたときの料金は、1分間に100mlほど出していたとして1日(24時間)40円です。

鉛筆の芯程度の水を1ヶ月毎日出していたとしても、1ヶ月に換算して1,200円程度です。水を出しっぱなしにしておくとなると、水道料金はどのくらいかかってしまうのか不安にもなりますが、1日40円で凍結予防をできるのなら安いです。

しかも住んでいる場所によりますが、日中は比較的温度が上がる地域に住んでいれば凍結予防は気温の下がる夜間だけで大丈夫です。冬場に長く家を空ける場合には1日中水を出しておくことになるかもしれませんが、毎日のことでなければもっと安く抑えられます。

水道代は地域によっても料金が異なるので要確認ですが、大幅に金額が高くなるということはないでしょう。水道管が凍結してしまい、業者に修繕を依頼するほどのやっかいな状態だと1日40円では済まない費用がかかります。

また、凍結によって水道管が破裂することもあります。水道管が破裂すれば、修繕費用はさらにかさみます。1日40円でトラブルを回避できるのであれば、嬉しいですよね。雪国に住んでいなければ水道管凍結とは無縁かと思っている方もいるかもしれません。

しかし最近は突然気候が変動することもあり、今までなかったような寒さに襲われるということもあります。水を流しておくだけで凍結予防になるということを知っておけば冷静に対処できるでしょう。

まとめ

水道管の凍結は、寒冷地以外にも関係ない話ではありません。水は0℃で凍る性質があるので、冬場に氷点下4℃を下回らない地域でも油断は禁物です。油断せずに水道管凍結に関する最低限の知識を持ち合わせておけば、いざというときに役立ちます。

水を出しっぱなしにしておくことで水道管の凍結は防止可能です。水を出しっぱなしにすると言っても、水道代にはそんなに影響がありません。水道管が凍結して業者を呼ぶはめになったり、水道管が破裂してしまったりすると、水道が使えないだけではなく費用もかさみます。

突然の大きな出費は精神的にもダメージになります。そうならないためにも、水道管の凍結予防は日ごろから意識して行いましょう。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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