水のコラム

つまりを直すスッポンの名前は?選び方や使い方のコツを解説

2022年12月26日  つまりのトラブル

家庭でよく使われているスッポンですが、つまりを解消させるためのアイテムとして人気があります。スッポンで名が通ってしまっている用具ですが、実は正式な名前があるということをご存知でしょうか。

この記事では、正式な名前やあまり知られていない種類、使い方のコツなどをご紹介していきます。購入する前に確認しておきたいことや、正しい使い方などを覚えてみてください。

つまりを直すスッポンの名前はラバーカップ

トイレや排水口で役立つ、スッポンには正式な名前があります。もちろんスッポンでも通じますが、名前を覚えておくと店舗での購入時や、ネット検索でも戸惑いません。正式名称は、ラバーカップと覚えておきましょう。

スッポンを使う前に確認すること
まず、作業に入る前に確認をしておくことがあります。まずはスッポンで解消できる原因であるかの確認です。その次に適したサイズであるかを調べます。この2つを調べてから、止水栓を止めて作業に入る流れになると考えておきましょう。

スッポンで解消できるつまりかを確認
先ほど述べたように、まずは解消できる原因であるのかを調べます。スッポンで解消できるものとできないものがあるからです。できないものに使用してしまうと、余計に悪化させる恐れがあるため注意してください。

スッポンが使えるつまり原因
スッポンで解消できるものは、トイレットペーパーや排泄物、嘔吐によるものです。そのほかティッシュペーパーやトイレ掃除シートなど、水に溶けて繊維がほぐれるものには有効です。水に溶けるものや流せるものはスッポンと覚えましょう。

スッポンの使用に向いていないつまり原因
逆に使用するのをおすすめしない原因は、スマホや財布などの固形物、オムツやナプキンなど吸収性の高いものです。ペットシートや猫砂なども注意が必要になります。これらに使用すると、奥へ奥へと流れてしまう可能性が高くなるのです。

スッポンには種類がある

形は分かるものの、種類が存在することを知らない方も多いのではないでしょうか。実は、トイレ用だけでも3種類あります。キッチン排水は、和式用とサイズが同じであるためそれを使用します。S、M、Lとサイズ分けされていることも多いのです。

和式用ラバーカップ
和式用のカップには、底に出っ張りがありません。このタイプは、キッチンやお風呂、洗面台などの排水口にも使用できることが特徴です。よく見るとゴムがドーム型で中は空洞になっています。

穴に押し当て押し込むことで、真空状態をつくりだします。それによって解消させる方法です。和式用が1本あればいろいろと利用できるため、トイレが和式でなくても購入しておくと安心できます。

洋式用ラバーカップ
多くの家庭では、洋式タイプのトイレが多いのではないでしょうか。洋式では和式タイプのカップでは使用できません。洋式用は、ゴムの内部を見ると出っ張りがあるのです。

便器に合っていないすっぽんを使うと、カップと便器が密着できずに真空状態にならないのです。そのため、何度チャレンジしても解消されない状態が続きます。自宅のトイレに合った種類を選ぶようにしましょう。

節水型ラバーカップ
洋式用ラバーカップの中でも節水型も存在します。これは、ツバ付きタイプになっていて、複雑な形状のトイレでも利用が可能です。ツバがあることで、しっかりと隙間が埋められるため、節水トイレで活躍します。

通常のカップは、排水口を覆うことができなければ圧力がかけられません。最近では節水タイプのトイレも増加しているため、自宅で節水タイプを使用している方は、節水型で対応していきましょう。

スッポンの正しい使用方法

ここからは、スッポンの正しい使用方法について解説していきます。簡単そうに見えるスッポンですが、使ってみると案外難しいものです。手順をしっかりと理解した上でチャレンジしていきましょう。

止水栓を閉める
作業を始める前に、必ず止水栓を止めることが必須になります。止水栓とは水道からの水を一時的に止める栓のことです。これを止めておかないと、水を流してしまい、汚水を溢れさせる可能性があるため、止めておきましょう。

トイレまわりの養生
止水栓を止めたら便器の周りを養生しておきます。吸引する際、勢いがつきすぎて外に汚水が飛び散るため、ビニールシートや新聞紙で養生してください。ビニールシートがない場合は、ゴミ袋を広げてたものでも対応できます。

便器から水が溢れそうなら水を抜く
レバーを押して、何回も水を流そうとチャレンジしたあとの便器は溢れそうになっている状態です。この状態のままスッポンを入れると確実に溢れ出してしまいます。このような場合には、一度バケツや灯油ポンプで水を抜いておきましょう。

スッポンが水に浸かるようにする
目安としては、ラバーカップ先端のゴム部分が水に浸かる位の水位が理想です。こうすることでトイレの排水口との隙間がなくなり、上手く引き出すことができます。引くときには、水の飛び散りにも注意しましょう。

水が流れるか確認する
便器内の水位が下がってきたら、解消されたか確認してください。はじめにバケツなどでゆっくり水を注ぎ、水が流れていくかを確認します。問題なく流れるようなら、止水栓を開けてレバーで水を流してみてください。

トイレをつまらせない予防方法

トイレをつまらせないために、日常からできる予防策があります。ここからは、普段からできる予防法を紹介していきます。ほんの少しだけ気遣うことで、大惨事を回避できますので、実践してみましょう。

トイレットペーパーの量に注意する
排泄物が手につくことが嫌で、ペーパーを多めに使用する方も多いのではないでしょうか。しかし、大量のペーパーを流してしまうと便器がつまる原因になります。確かにしっかり拭けているか、手についていないか心配になることもあります。

そういった場合は、ウォシュレットを活用してペーパーの量を少なくする方法もおすすめです。大量に流されたペーパーは排水管の中でひとつに固まり、水の流れを悪くしてしまいます。いつもより少なめを心がけてみてください。

大洗浄で流す
常に大洗浄で流す方法もおすすめです。洗浄は大と小に分かれていて、大便のときだけ大洗浄を使用します。男性の方はそれでも良いのですが、女性の方は小便でもトイレットペーパーを使用します。

トイレの構造では、小便のときは小洗浄で大便のときは大洗浄に設計されていますが、ペーパーの量などによって流れきれない場合もあります。心配な方は、小便であっても大洗浄を使うことで、つまりによる不安を回避できるのです。

水量を増やす対策をする
タンク内にはタンク内の標準水位を確認できるオーバーフロー管という部品があります。これで水位を確認し、水位が低いときはボールタップ上に曲げます。棒のつけ根で曲げると折れることがあるため中央で曲げてください。

水位調節リングがある場合は、リングを引き上げロックをはずし右方向に回すと水位があがります。メーカーや型番によって調整のやり方が異なるため、説明書を確認した上で作業をおこなってください。

トイレ内はきれいに片付けておく
掃除中に、芳香剤のふたや飾りなどの小物を誤って落としてしまう可能性もあります。流してしまった場合はスッポンでの対応は難しくなり、ワイヤーブラシでかき出すか、業者へ依頼しなければなりません。

ちょっとした不注意で排水管の奥へ流されていくため、トイレまわりにはなるべくものを置かないように心がけましょう。また芳香剤の交換や掃除をする際は、フタを閉じてから行うことも対策法です。

尿石汚れをこまめに落とす
便器に尿石が溜まってつまりを起こすことがあります。この場合もスッポンでは対応ができなく、固形物と同じくワイヤーでかき出す方法か業者へ依頼するしかありません。尿石を溜めない方法は、酸性の洗剤で掃除することが有効です。

尿石は、尿に含まれる成分が化学変化をおこし固形化していきます。そして便器にこびりつき悪臭もしてきます。尿石はアルカリ性の性質であるため、頑固な尿石を落とすには酸性の洗剤が適しているのです。こまめに汚れを落としておきましょう。

まとめ

便利なアイテムスッポンですが、解消できる汚れとできない汚れがあります。水に溶けるつまり原因であれば、スッポンは使いやすく有効なアイテムです。

また購入するときは、自宅のトイレを確認して種類を間違えない事や、店員に伝えるときにはラバーカップの名前で探してもらうことも大切です。購入出来たあとは、手順に沿ってつまりを解消させてください。

汚れの飛び散りや、汚水を溢れさせないような対策も忘れずにおこなってください。また何度かチャレンジしたものの、解消されないときや原因が分からない場合は、無理せず業者へ相談してみてください。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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