水のコラム
トイレが詰まった時にスッポンがない!すぐにできる対処法7つ
トイレが詰まった時、便利なのがスッポンです。しかし、常備していない方も多いかと思います。そんな時でも、代わりに使えるものを知っていれば、同じような対応が可能です。
この記事では、スッポンがないときでも、トイレトラブルにすぐ対応できる方法を7つご紹介します。家庭にあるものに合わせて活用してください。
スッポンがなくてもトイレ詰まりは修理できる
トイレの修理はスッポンがなくてもできます。スッポンは、配管の中を真空にして、引き抜くことで汚れを取り除く道具です。仕組みを知っていれば、別のものでも対応できます。
また、トラブルの原因を取る方法は吸い出すだけではありません。別の方法で配管をきれいにすることもできます。トラブル改善は方法がたくさんあることを知っておきましょう。
自分で修理できる詰まりの原因
トイレの配管が塞がれることで起こるトラブルは、ふたつの原因に分けられます。ひとつは、トイレットペーパーや排せつ物など、便器に本来流すものが原因である場合です。このケースなら、これから解説する方法でトラブルを改善できます。
一方、おもちゃやかみそりなどの衛生用品を詰まらせた場合は、スッポンをはじめとした家庭の道具では改善できません。
異物を詰まらせた時は業者へ連絡する
異物を詰まらせた場合、特殊な道具や配管を外して取り出す必要があります。そのため、業者の力を借りる必要があります。本来流すべきでないものを流してしまった時は、すぐに業者へ連絡しましょう。
なお、詰まらせたトイレを無理に使うと悪化します。業者が到着するまでは、そのままにしておきましょう。使えないように止水栓を閉めておけば、思わぬ水漏れをある程度予防できます。
トイレが詰まった時にできる対処法
次の章からは、トイレットペーパーや排せつ物が詰まった時の対処法を解説します。自分にできそうな方法を選び、解決に役立ててください。
放置する
トイレットペーパーや排せつ物は、時間が経てば水に溶けます。トラブルを発生させてしまった時は、まずはそのまま放置しましょう。大体30分~1時間ほどで流せるようになります。
家庭での修理は、誤った方法を使ってしまったり、無理に修理したりして状況を悪化させてしまうことがあります。放置できる余裕があるなら、下手に触らず自然に流せるまで待ってみましょう。放置してうまくいかなかったら、別の方法を試してください。
ぬるま湯を流す
待つほかに、ぬるま湯を注ぐのもよい方法です。中のものが溶けやすくなります。どの家庭でもできる簡単な方法ですが、注意点があります。便器は陶器でできているため、高温のお湯を注いでしまうとひび割れる可能性があり、危険です。
お湯を注ぐ場合は、30~40℃程度の手で触れても厚くない程度のお湯を注ぎましょう。ゆっくり注ぎ、しばらく待ってから再度流してください。
重曹とクエン酸を入れる
家庭にあるものを使う方法では、重曹とクエン酸で炭酸ガスを発生させて排水口を塞ぐものを取る方法があります。重曹をカップの4分の1くらい便器の中に入れます。その後、クエン酸かお酢をカップ半分ほど注いでください。
最後にお湯を注ぐと、炭酸ガスが発生します。ガスの泡が配管内の汚れを取り、流しやすい状態を作ります。このまま1時間ほど放置してください。時間が経ったら、いつもと同じように流して、改善できたか確認しましょう。
専用の洗剤を使う
トイレ用洗剤の中には、配管の汚れを取る効果のあるものもあります。専用の洗剤を注ぐのもよい方法です。
使い方は製品により異なりますが、指定された量の洗剤を入れ、しばらく放置した後流す形で使うものが多いです。詳しい使い方は、容器に記載されている使い方を確認してください。
詰まり用洗剤の中には、強力な薬剤が使用されているため、使用中はもちろん、その前後もしっかり換気をし、肌や顔に洗剤がつかないようにしてから使いましょう。
また、ほかの洗剤や薬剤と使うと、有毒なガスを発生させるものもあります。詰まりを取る効果のある洗剤を使ったときは、別の洗剤や薬剤の使用は控えてください。
ペットボトルをスッポンの代わりにする
配管内を塞いでいるものを取る方法は、ペットボトルなどの道具を使ってもできます。スッポンがなくても、代用できるものがあれば同じように活用可能です。代用できるものの中でも、よく使われているものにペットボトルがあります。
ペットボトルを使うときは、スッポンを使うときと同様に止水栓を閉めて便器とその周りを養生しましょう。思わぬ水漏れや汚水の吹き出しによる被害を最小限に抑えるためです。また、中の水が多いようなら、手動ポンプやバケツを使って吸い出しましょう。
ペットボトルを代用に使う場合、そこをカッターやハサミで切り取ります。切り取り終わったら、ゴム手袋をはめてペットボトルの底を排水口に合わせます。その後、ゴム手袋をした手で口を塞ぎ、スッポンと同じように上下に動かしてください。
何度か動かすと中にあるものが引っ張られて出てきます。配管を塞いでいたものが取れて水が流れたら修理は完了です。止水栓を開けて養生を外してください。なお、押し引きしているときに水が噴き出すこともあるため、注意しましょう。
ビニール袋を手にはめて代用する
ペットボトルと同じように代用できるのが、ビニール袋です。下準備まではペットボトルと同じように済ませます。ゴム手袋を手にはめて手を握ります。
その上からビニール袋を重ねてください。2~3枚ほどが目安ですが、排水口のサイズに合わせて調節しましょう。ある程度重ねたら、輪ゴムで止めてください。
準備ができたら排水口に拳をはめてスッポンを使う要領で押し引きします。しばらくするとトラブルのもとが引き上げられて水が流れてくるので手を抜きましょう。
使ったビニール袋は不衛生ですので、二重にした袋の中に入れて中の臭いや物が漏れないようにしてから捨てましょう。
ラップを使う
ちょっと大変ですが、ラップもほかの道具同様、代用に使える道具です。ラップを使うときは、まずトイレのふたと便座を開け、ラップを巻きつけてください。隙間ができないよう、10巻き以上巻きつけてください。
トイレの口がラップで完全に密閉されたら、ラップの中央をゆっくり押します。ラップが破れない程度に、テンポよく押し込むのがポイントです。しばらくすると空気の圧力で配管を塞いでいたものが取れます。
ラップを隙間なくまく必要や、押す強さと店舗など、気を付けるポイントが多い分難易度が高い方法です。しかし、すぐ代用として使える道具がない状況でも、ラップさえあればできる方法でもあります。
トイレの詰まりを防止する対策
トイレの詰まりは普段から起こさないよう注意すれば予防できます。万が一の修理方法だけでなく、予防法も一緒に覚えておきましょう。週間として身につけておくことをおすすめします。
一度に大量のものを流さない
トイレは一度に大量のものを流すと、本来流せるものでも配管内に残ってしまいます。一度に大量のものを流さないようにしましょう。どうしても大量のものを流さないといけないときは、複数回に分けて流すようにしてください。
便器だけでなく配管も掃除する
トイレのメンテナンスとして掃除をしている方は多いかと思います。トラブルを防止するには、便器のメンテナンスだけでは不十分です。配管も掃除しておきましょう。
掃除方法は簡単です。配管用洗剤を排水口に入れ、しばらくたってから流すだけでできます。トイレ用の配管洗剤を購入し、普段から定期的に掃除しておきましょう。配管がきれいならそれだけで詰まりにくくなります。
まとめ
トイレが詰まった時、スッポンがないとトラブルを改善できないと考えている方もいるかもしれません。しかし実際は、さまざまな方法で解決できます。万が一トラブルに遭遇しても、落ち着いて対処しましょう。
また、本来流すべきでないものなどを流した時や、自分で修理してもうまくいかなかった場合は、無理せず業者へ修理を依頼しましょう。