水のコラム

排水口からボコボコ音がするのはどうして?ボコボコ音の原因と対策方法を解説

2023年02月25日  水回り

排水口に水を流しているときにボコボコ音が聞こえてきた経験はないでしょうか。特に大きな問題が見られるわけでもないためつい見逃してしまいがちですが、場合によっては排水管内でトラブルが起こっている可能性があります。

そのため、ボコボコ音が発生したら排水管のメンテナンスを行う必要がありますが「なぜメンテナンスが必要なのか」「対策の仕方が分からない」という方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、ボコボコ音の原因とその対策方法について解説していきます。

ボコボコ音が聞こえてくる原因

まずはボコボコ音が聞こえてくる原因について理解していきましょう。原因について理解できていると適切な対策を打てるようになります。また状況によっては自然現象が原因であることもあり、この場合は特に対策を打つ必要はありません。

通気弁がついていない
排水口に空気の通り道となる通気弁がついていないとボコボコ音が発生するようになります。通気弁とは排水管に空気を取り込む部品のことで、通気弁から空気を取り込むと排水の流れがスムーズになります。

逆に通気弁がついていないと排水が難しくなり、排水の際にボコボコ音が鳴るようになってしまうのです。

この場合は排水の具合の悪さが原因でボコボコ音が鳴っているだけであるため、排水弁を排水口に取り付けたらすぐにトラブルは解決するでしょう。

なお、排水弁はホームセンターなどで安価に購入できます。

雨量の増加
雨量が増加しているときもボコボコ音が発生しやすいです。雨量が増加すると下水に大量の雨水が流れていくため、下水の処理に時間がかかるようになります。

そうなると排水口の流れが一時的に悪くなり、下水に流れ切らなかった排水が排水管に溜まった空気を排水口に押し上げるようになります。そして、この押し上げられた空気が排水口に逆流した際にボコボコ音が発生するのです。

なお、この場合に発生するボコボコ音は雨が止んでしばらくすると鳴らなくなるため、放置しておいても問題ありません。

サイホン現象
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、サイホン現象が原因でボコボコ音が発生するケースもあります。

サイホン現象は排水口に溜まった水が吸い込まれるときに音が鳴る現象のことで、他の部屋の人が水を流したりすると排水口からボコボコ音が鳴ります。

なお、サイホン現象が原因でボコボコ音が鳴っているときは排水トラップに溜まっているはずの水が吸い込まれている可能性があります。

この場合、下水の臭いが上がってくるトラブルが起きるおそれがあります。臭いの上昇を防ぐためにもサイホン現象で音が鳴り出したら排水口に水を流すようにしましょう。

排水管で詰まりが発生している
排水管発生している詰まりが原因でボコボコ音が鳴っている可能性もあります。ここまでさまざまな原因を紹介してきましたが、ボコボコ音の発生原因として1番多いのが詰まりです。

詰まりが発生すると排水管内の水の流れが悪くなり、結果としてボコボコ音が鳴るようになります。そのため、詰まりを発生させないように日頃からしっかりとメンテナンスする必要があるのです。

詰まりの解消方法

詰まりが原因でボコボコ音が発生している場合は、詰まりを解消する必要があります。そして、詰まりの原因はさまざまであるため、解消方法をいくつか知っておくとリカバリーが効きます。

このトピックでは覚えておきたい解消方法を6つ紹介していくため、ぜひ参考にしてください。

すっぽんを使う
まずはすっぽんを使ってみましょう。すっぽんはゴムでできているカップを排水口に押し付けて引き上げるだけで簡単に詰まりを解消できます。特に異物やトイレットペーパーによる詰まりなどに効果的です。

また、市販のホームセンターで安価に購入できるため誰でも手軽に入手できます。もし、手元にない方は購入して自宅に用意しておくとトラブルがあったときにスムーズに対応できます。

真空式パイプクリーナーの活用
すっぽんで詰まりが解消できなかったときには真空式パイプクリーナーの利用がおすすめです。真空式パイプクリーナーはすっぽんよりも強力な吸引力を持つアイテムです。

先端のゴム製のカップを排水口に押し当ててレバーを引くことで詰まりの原因物を取り出します。すっぽんと同様にホームセンターなどで簡単に購入できるため、確実に詰まりを解消させたい方は事前に購入しておくとよいでしょう。

細長い道具を使ってみる
ワイヤーブラシのような細長い道具の使用もおすすめです。細長い道具を利用するとS字パイプのような複雑な形状をした排水管にひそむ汚れや異物を簡単に取り出せます。

使い方もシンプルで排水口にブラシを入れてからゆっくりと押したり引いたりするだけです。なお、針金のような先端が尖っている道具を使うのは避けましょう。

汚れなどは取り除けますが、作業中に排水管を傷つけてしまうおそれがあります。もし排水管を傷つけてしまうと傷ついた部分から水漏れが発生してしまう可能性もあるため、この点は注意しましょう。

お湯を排水口に流し込む
お湯を排水口に流し込むのもおすすめの対策方法になります。お湯で汚れや詰まりの原因となっているものを溶かして水の流れをよくしていきます。

作業も難しいものではなく、水を抜いてからお湯を流すだけなので誰でも簡単に実施できます。なお、お湯を流す際には40~50度程度のお湯を使うようにしましょう。

沸騰しているお湯を使ってしまうと排水管や便器を破損させてしまうおそれがあるため、この点はしっかりと覚えておきましょう。

重曹と酢で炭酸ガスを発生させる
重曹と酢を混ぜて発生させた炭酸ガスを利用するのも覚えておきたい対策方法になります。排水口に重曹と酢を流し込んだ際に発生する炭酸ガスを利用して、汚れや詰まりの原因物を溶かしていきます。

なお、先ほど紹介したお湯を流す方法と組み合わせながら実施すると効能をより高められるでしょう。炭酸ガスを排水口で発生させてからお湯を流し込むと詰まりが解消しやすくなるため、興味のある方はぜひ試してみてください。

汚れにはパイプクリーナーがおすすめ
しつこい汚れが原因で詰まりが発生しているときにはパイプクリーナーの利用がおすすめです。排水口に流し込むだけで汚れを溶かしてくれるため、非常に便利です。

なお、パイプクリーナーは汚れの性質に合わせて使い分けましょう。例えばタンパク質系の汚れが発生しているときはアルカリ性の洗剤を使うとよいです。逆に尿石などのアルカリ性の汚れがあるときは酸性の洗剤を使うとよいでしょう。

ボコボコ音が消えないときは?
ここまでで紹介したような方法を使ってもボコボコ音が解消しないときは一度業者に相談してみましょう。この場合、個人では解決できないような問題が原因でボコボコ音が発生していることがあります。

そのため、プロに状況を相談して的確な対応を行ってもらうのが賢明と言えるでしょう。

まとめ

排水口から鳴るボコボコ音は放置してしまいがちですが、排水管で発生しているトラブルを知らせるサインでもあります。ボコボコ音を聞いたら、排水管の状態を確認してみましょう。

仮にトラブルが発生していても、基本的には個人で解決可能な問題がほとんどであるため、冷静に対応していきましょう。

しかし、場合によっては素人では手に負えないトラブルが発生するケースもあります。したがって、もし個人での対応が難しいと感じたときには業者にすぐに連絡しましょう。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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