水のコラム

排水溝に物を落とした!どう対応すればいい?

2023年02月24日  水回り

排水口に物を落としてしまい、焦った経験をした方は多いのではないでしょうか。配管の中に物を落としてしまっても、正しい応急処置をすれば後で取り出せることがあります。落ち着いて対処することが大切です。

この記事では、排水口に落とし物をしてしまったときの対応方法を解説します。配管の取り外し方や種類・種類ごとに落ちている可能性の高い場所も取り上げるので、参考にしてください。

排水口に物を落としてしまったときの対応方法

排水口に物を落としてしまうと焦ってしまいがちですが、落ち着いてこの後解説する方法を取りましょう。状況別の対応方法を解説します。

落とした物が見える場合
物を落としてしまったときは、すぐに蛇口などの使用を中止しましょう。水の流れに乗って落とした物が配管内に流れてしまいます。

落とした物が見える場合は、手を使って取るか、割りばしなどに粘着力の強いテープを巻きつけたものを使って取りましょう。

洗面台の排水溝など、小さいところにキャップなどを落としてしまった場合は、マイナスドライバーなどの細いものを隙間に入れて浮かせれば取れることがあります。

落としてすぐ目に付くところにあるなら、すぐに取ってしまえば問題ありません。落ち着いて対応しましょう。

落としたものが見えない場合
落とした物が見えない場合、配管内に落ちている可能性が高いです。このときも、すぐに蛇口などの利用を中止しましょう。奥に落とした物が流されないようにしてください。

水の流れがなければ、配管を分解すれば取り除ける可能性があります。水の使用を中止するとともに、落とした物が水で流されないよう、止水栓なども閉めておきましょう。

配管に落ちた異物はどこにある?

配管内に落としてしまった物は、どこにあるのでしょうか。落とした状況により異なりますが、多くの場合以下3つの状態になっていることが多いです。落とした物を確認するときは、次の場所を確認しましょう。

配管内でつまっている
水をすぐに止めた場合、排水口下に残されていることが多いです。配管は、下水からの臭いや虫が上がってこないようにするため、中に水が溜まるような仕組みになっています。

この仕組みをトラップと呼ぶのですが、落とした物もここにとどまっていることが多いです。中を確認するには、排水管を分解しなくてはなりません。

汚水桝に流れ着いている
トラップ内に落とし物がない場合、汚水桝まで流れてしまっている可能性があります。汚水桝は、排水をいったんためておくための設備で、ゴミや油をある程度取り除き、下水処理の負担を軽減する役割を果たします。

落とし物が配管から流れている場合、ここにたどり着いている可能性があります。汚水桝は敷地内にあるので、排水管の中に無いときはそちらを確認しましょう。

下水に流れてしまっている
汚水桝にもないとなると、下水に流れてしまっているかもしれません。

この場合、配管や汚水桝のように取り出すことは困難です。上記ふたつの場所になければ、取り戻せないとみてよいでしょう。

配管を外せばその中を確認できる

落とし物をしても、配管内に残っていれば取り出せる可能性があります。物を落としてしまっても、焦らず管を分解し、中を確認しましょう。作業には道具などの準備が必要ですが、このときくれぐれも水を流さないようにしてください。

心配なようなら、マイナスドライバーなどを使って止水栓を閉め、水が流れない状態にしておきましょう。

配管の種類

配管は複数種類があり、トラップの形状や落とした物が引っかかっている場所も微妙に違います。配管ごとの種類を押さえておき、万が一のときに役立てましょう。

S字トラップ
文字通り、S字型に曲がっている配管です。比較的新しい設備に採用されることが多く、塩ビ管で作られています。曲がりくねった先に落とした物が引っかかっていることが多いです。

蛇腹ホース
昔からよく使われているタイプです。グレーの蛇腹状のホースが使われています。シンクに取り付けられた防臭トラップにつながっており、その先は塩ビ製の排水管に刺さっています。防臭トラップや排水管の隙間に落とし物が引っかかっていることが多いです。

直付けの塩ビ管
蛇腹ホースを使わず、直接排水用の塩ビ管がくっついているタイプです。管の先にトラップがあり、落とし物をした場合、ここに引っかかっているか、曲がっている部分があればそこにあります。

種類別配管の取り外し方

配管は、それぞれ取り外し方が異なります。次は配管の分解方法を、種類別に解説します。落とし物をした排水管に合わせた方法を選択してください。

S字トラップ
S字トラップの分解には、以下の道具を使います。

・ バケツ
・ 雑巾またはタオル
・ モンキーレンチ
・ ハンドピッカー

バケツ・雑巾またはタオルは、配管を外したときにトラップ内の水を受け止めるためのものです。モンキーレンチは配管の取り外しに、ハンドピッカーはワイヤー上のピンセットのような道具で、手の届かないところに落とし物があるときに使います。

まずは配管の下にバケツや雑巾を置き、手またはレンチで排水管を留めているナットを外します。外れるとトラップの中の水が出てくるので、バケツなどで受け止めてください。

その後、手で取れる部分に落とし物があればそのまま取り、配管内に入り込んでいる場合は、ハンドピッカーで取り除きます。

落とし物を取るか、配管内に無いことが確認できたら、外したときとは逆の手順で配管を取り付け戻します。ナットをしっかり締めたら、作業は完了です。

蛇腹ホース
蛇腹ホースを分解するのに必要な道具は、モンキーレンチのみです。道具を用意できたら、ホースの上にあるナットを外します。排水溝側は留め具がないので、そのまま引き抜いてください。

ホースを外すと排水管の中が見えます。中に落とした物があれば、取り除きましょう。落とした物を取るか、中に何もないのが確認できたら、ナットをもとに戻します。

直付けの塩ビ管
塩ビ管は、以下の道具が必要です。用意してから作業に移ってください。

・ モンキーレンチ
・ ハンドピッカー
・ のこぎり
・ 袋ナット一体型の蛇腹ホース

塩ビ管の場合、ごみ受けなどを外せばそのまま排水溝の中が見えます。落とし物が見えたらハンドピッカーで取り除きましょう。見えない場合は、塩ビ管の上部分、大体5~10cmほどを切り落とします。

排水口の上部にトラップの接続部分があるので、そこを留めているナットを外し、中を確認してください。落とし物があれば、ハンドピッカーで取り除きましょう。その後、蛇腹ホースをトラップと排水管の間に入れます。

見つからない場合や取り外しできない場合は業者に連絡しよう

ここまで配管の分解作業を解説しましたが、見つからない場合も当然あります。このような場合は、業者に連絡して探してもらいましょう。また、作業の流れを見て、自分には難しいと思った場合も、業者の力を借りてください。

業者に連絡する際は、どこに何を落としたかなどの情報をまとめておくと、スムーズに連絡できます。異物の取り除きは水道修理ではポピュラーな修理です。どの業者の快く引き受けてくれます。連絡する際は、落ち着いて対応しましょう。

まとめ

排水口に物を落としてしまうと、どうしても焦ってしまいがちです。しかし、落としてすぐに水を止め、落とした物が配管の奥に行かないようにすれば、すぐに拾い上げることも可能です。

また、配管の奥に落ちてしまっても、取り出す方法を知っていれば、すぐに対応できます。すぐに拾い上げられる場所にある場合はもちろん、中に落としてしまったときも、落ち着いて対処しましょう。

自分では分解できない場合や、分化したけど見つからなかった場合は、業者に探してもらってください。異物を落とした旨を伝え、修理してもらいましょう。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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