水のコラム

トイレの水位が低くなる原因は?低いときの対処法や日ごろからできる対策を詳しく解説

2023年03月27日  トイレのトラブル

トイレの水位がいつもよりも低いという経験はないでしょうか。いつもよりも水位が低くなっていると、急に焦ってしまい適切な行動がとれなくなってしまいがちです。

そこで今回は、トイレの便器の水位が低くなる原因、便器の水位が低いときの対処法、対処法を試しても解消しない場合にすべきこと、日ごろからできる対策について詳しく解説します。

トイレの便器の水位が低い原因

ここではトイレの便器の水位低くなる原因について解説します。

トイレがつまっている
まず考えられるのが、トイレがつまっていることです。

トイレがつまっているときには排水口や排水管につまりの原因物質が留まっており、水や排せつ物の十分な通り道が確保できていない状態です。これにより、排水管へとスムーズに水が流れなくなり、便器の水位が低下してしまうことがあります。

多くの方が、「トイレットペーパーであればトイレがつまることがない」と勘違いしているようですが、トイレットペーパーでも負荷のかかる使い方によってはつまりを引き起こします。

トイレットペーパーはトイレに流すための製品であることは間違いないですが、一度に大量に流すとつまりを起こします。排せつ物と一緒な場合には、別々で流すことや大洗浄で流すことなど、トイレに負荷をかけない洗浄でしっかりと流しきることが大切です。

また、本来水に流してはいけないものを流すことは厳禁です。水に溶けないようなティッシュペーパーや、処理が面倒だからとカップラーメンの汁を捨てることはやめましょう。

水に溶けない物質や廃油などは、排水口や排水管内で硬化して、つまりの原因物質へと悪化します。また、生理用品や紙おむつなど吸水性の高い製品は非常に危険です。

便器の故障・破損
便器の故障や破損によっても便器の水位が低下することがあります。また、トイレのタンクなど本体以外の部品が異常を起こしている場合にも、便器の水位が低くなる場合があります。

先述したつまりが原因で水位が低下している場合には、適切な対処法を取ることで症状を改善できることがあります。しかし、便器の故障や破損の場合には素人の私たちが簡単に修理できるものではありません。そのため、専門業者に依頼して対応してもらう必要があることを把握しておきましょう。

また、トイレの経年劣化によって異常が起こっていることがあります。日々の使用に問題なく、つまりも起こっていない場合であっても、長年使用し続けているトイレは便器の水位が保てなくなることがあります。そのような場合には新品のトイレへの交換などを検討しましょう。

トイレの便器の水位が低いときにできる対処法

つまりが原因でトイレの便器の水位が低い場合の対処法について、原因別に解説します。

つまりが原因:ラバーカップで解消
トイレのつまり解消グッズとして有名なのがラバーカップ(スッポンとも呼ばれる)です。軽度のつまりであれば簡単に解消できるため、ひとつ自宅に常備しておくとよいかもしれません。

使用方法をご紹介します。まずはラバーカップのゴム側の先端をトイレの排水口に隙間なく押し付けてください。そしてゆっくりと奥へと押し込みましょう。

しっかりと密着した状態で押し込むことができれば、勢いよく引き抜いてみてください。押し込んで引き抜く作業を何度か繰り返しましょう。このときに排水口内の水圧が大きく変化することで、つまりの原因物質が分解され、つまりが解消します。

つまりが原因:お湯を流して解消
トイレのつまりの原因が、トイレットペーパーや排せつ物など水に溶けるものが原因の場合には、お湯を流し込むことでもつまりを解消できます。

お湯でつまりの原因物質を溶かす方法のため、アクセサリーなど水に溶けない物質が原因でつまっている場合には効果がありませんので、あらかじめ把握しておきましょう。

では使用方法をご紹介します。まずはトイレの便器からできるだけ水を取り除きましょう。次に使用するお湯として、40~50度のぬるま湯を準備してください。お湯が準備できたら、少し高い場所から排水口に向かって流し込みましょう。水温と水圧の変化によってつまりの原因物質が分解され、つまりの解消が期待できます。

お湯を流してからしばらく放置して様子を確認しましょう。再度バケツから水をゆっくり流してみて問題なければ、つまりは解消しました。

この方法を実施する際には、必ず40~50度のお湯を使用するようにしましょう。40度以下の水温ではつまり解消の効果が薄れてしまい、50度以上のお湯を使用すると便器や排水管が破損する恐れがあり、非常に危険です。

食酢と重曹を使って解消
トイレのつまりがトイレットペーパーや排せつ物など水に溶ける物質が原因の場合には、食酢と重曹を利用することでも解消できます。

まずはトイレの便器内の水をできるだけ取り除きましょう。そして、最初に粉末の重曹を排水口にまんべんなく振りかけてください。重曹を振りかけた後に、食酢を排水口にまんべんなく注ぎましょう。

食酢を注ぐと重曹と化学反応を起こし、発砲が起こるはずです。この発砲によってつまりの原因物質が分解され、つまり解消が期待できます。

対処法を試しても解消しない場合

これまででトイレの便器の水位低下を解消できる対処法をいくつかご紹介しましたが、それらの方法を試しても解消できない場合があります。そんな場合に無理に自力で修理を続けると状態を余計に悪化させたり、故障させてしまったりする恐れがあります。自分で修理を続けることによって状況が悪化し本来よりも高額で大掛かりな工事となってしまうことがあります。

自分で試してみて直らない場合やトイレの故障や経年劣化が原因の場合には、自分で直せる見込みが少ないため、速やかに専門業者に修理の依頼をするようにしましょう。

トイレの水位を保つための予防策

ここまででトイレの水位が低くなる原因やトイレの水位低下を解消する方法について解説してきました。しかし、最も大切なことは自分でしっかりと修理出来ることではなく、トイレの水位低下を招かないことです。

ここではトイレの水位低下を招かないために日ごろからできる対策について解説します。

先述しましたが、トイレットペーパーの使用方法をしっかりとおさえましょう。1度でトイレに流すことができるトイレットペーパーの量は一般的に5メートルと言われています。これを超えるような場合には、複数回に分けて流すようにしましょう。

さらに、排せつ物と一緒の場合にも分けて流すことや大洗浄で流す(小洗浄・節水モードは使用しない)ことなどを意識するようにしましょう。

そして、本来トイレに流すべきでないものを流すことは絶対にしないでください。ゴミや食品カスなどはつまりの原因となります。

さらに、ワイヤレスイヤホンやアクセサリーなどを誤って落としてしまう事例もあります。故意かどうか関係なく、このようなものはつまりを引き起こし、水位の低下へとつながるため使用方法を守ることを徹底しましょう。

まとめ

今回はトイレの水位が低くなる原因、水位が低くなったときの対処方法、対処法を試しても解消しない場合にすべきこと、水位低下を招かないためにできる日ごろの対策について解説してきました。

水位低下は大きく分けて、トイレのつまりのトイレの故障が原因でした。トイレのつまりが原因の場合には、いくつか自分で解消できる方法がありました。しかし、解消できない場合やトイレが故障している場合には速やかに専門業者への連絡が必要です。

そして、何よりも大切なことが水位低下を招かないような日々の使い方を徹底することです。今回ご紹介した内容を参考に、日ごろのトイレの使用方法を一度見直してみましょう!

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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