水のコラム
トイレットペーパーが原因でトイレが詰まる場合はそのままでも大丈夫?流れない場合の改善方法
トイレットペーパーは流れるものという固定観念は、私たちの中にあるかもしれません。
しかし過度にトイレットペーパーを流し込んでしまうと、流れがわるくなってしまうこともあります。
そこで本記事では、トイレットペーパーが原因でトイレが詰まるときの改善方法を解説します。
トイレットペーパーが詰まる場合の2つの対処方法
トイレットペーパーが詰まった場合の対処として、「放置」「道具を用いて対処」の2パターンに分けられます。
はじめに、放置を実践してみても改善されない場合は、道具を用いて対処し、それでもなお改善しない場合は、専門業者に依頼しましょう。
放置する
トイレットペーパーが詰まって水が流れないケースは一旦放置します。
時間が経つと解消する場合もありますが、30〜60分待っても水が流れないときは別の手段をとりましょう。
洗剤をトイレ内に流す
ただの水ではなく、洗剤を混ぜた水の方がトイレットペーパーを溶かしやすいです。溶かす力を高めて解消を早くできる場合もあるので実践してみて下さい。
40〜45度のお湯を流す
お湯の作用でトイレットペーパーがすぐ溶ける場合もあります。その際、沸騰したお湯はつかわず、ぬるま湯を使うようにしましょう。熱湯を使うと、便器にヒビが入る恐れがあります。
また、放置で解消するトイレの詰まりの種類には「少ないトイレットペーパーが理由で詰まる場合」や「水溶性のものが詰まっている場合」という2つの条件があります。
上記以外で詰まっている場合は、道具を用いた対処や専門業者を呼ぶといった対処が必要です。
少ないトイレットペーパーの場合
詰まりものが少ないことが1つ目の条件です。
そのままにしてだんだん水に溶かすことになるので、たくさん物が詰まっていると時間がかかり、溶け切らないケースがあります。たくさんのトイレットペーパーを流した場合は、塊となり、溶けにくくなる場合もあります。
水溶性であること
トイレに流したものが水溶性であればそのままにしてゆっくり溶けて、詰まり解消できます。
非水溶性のものの場合は、その物を取らなければならないので、そのままにしても水は流れません。水溶性のものの中には、トイレットペーパーや水に流せるティッシュ、便などが当たります。
道具を使って対処する
トイレの詰まりが放置により改善する場合は少ないです。よって、道具を用いて詰まり原因を解消するのが1番早い解決手段です。
ポリビニール袋を使ったトイレの詰まり改善法
ポリビニール袋を用いて詰まりを解消できる場合もあります。
最初に以下の準備をしてください。
・自分のヒジまで覆えるポリビニール袋
・使い捨て手袋(衛生面を考慮)
手順は以下の通りです。
・使い捨て手袋を着用する
・その上からポリビニール袋を被せる(水が入らないように輪ゴムで口を縛る)
・便器内に拳を入れ押し引きする(ビニール袋をはめた手を拳形にする)
数回していくうちに詰まりが解消されます。ゴボッ、と音がして詰まりが取れたら水を流します。排水口とポリビニール袋・手との空間が狭い方が一層強力に詰まり解消できます。
排水口との間に空間がある場合は、拳に雑巾を巻いて空間を埋めてください。
サランラップを用いたトイレの詰まり改善法
つづいて、サランラップを使った方法です。こちらは手を汚すことなくできる方法なので、衛生面で気になる方におすすめです。
用意するものは、サランラップ(便器が覆える大きさのもの)です。
手順は以下の通りです。
・トイレのフタ・便座を上げる
・便器に空間ができないように何回も巻きつける
サランラップの枚数が十分出ないと破れたり、充分に効力を発揮できない場合があります。10枚以上は巻きつけた方がいいでしょう
サランラップの真ん中を押しこむ
サランラップを押したり離したりすることで、空気圧を変えて詰まりを解消していきます。サランラップが破れない程度の位置まで押し込み、手を離す、という動作を数回繰り返します。
サランラップの強度に不安があるときは、サランラップを付け加えていきましょう。サランラップの消費は多くなりますが、手を汚す心配もなく、スムーズに詰まりを解消することが可能です。
トイレが詰まった際に厳禁な3つのこと
トイレが詰まると、冷静さを欠いて気が動転することもあるでしょう。そのままにしたり確実な対処をする前にしてはいけない項目は以下の3つです。
レバーハンドルハンドルを回す
トイレが詰まった場合は、レバーハンドルを回して水を流すのは厳禁です。
トイレのレバーハンドルを回して水を流すと、水が全て流れずに逆に流れてきてしまう危険があります。汚水が逆に流れて便器から流れると、二次被害が起こる場合もあります。
水で無理に流す
バケツなどの容器を使って便器内に多量の水を入れて流すのも控えましょう。水を流す勢いだけでは、詰まりは改善されません。
多量の水を勢いよく流し込めば詰まりが改善されそうに感じますが、逆に流れる危険が高いので、しないようにしてください。
便器を取り外す
便器を取り外して詰まりを改善するのは避けましょう。
便器の取り付け・外しは難しい作業です。不慣れな作業で便器を壊す場合もあり、外すときに汚い物や汚水でトイレや部屋内を汚す場合もあります。
何回もトイレの詰まりが起こる場合は原因を特定
何回も詰まりが起こる場合は以下のことを確かめてみて下さい。
節水によりトイレの水が少量
トイレの水槽内にペットボトルを入れて水位を上げ、節水する手段がありますが、節水で水が少量な状態で流すとトイレットペーパーを全て溶かせずに詰まります。
節水は金額が安く、地球に優しいですが、トイレが詰まりを起こしかえって費用がかかる場合もあります。過剰な節水対策は避けましょう。
またトイレには大側、小側の流すレバーハンドルがついています。大便をしたのに、小側で流すと水量が足りなくなり、詰まりの要因となってしまいます。
トイレットペーパーを使う量が多い
詰まる原因の中に、トイレットペーパーの使う量が多い場合も考えられます。
トイレットペーパーを大量に流すとスムーズに溶けきれずに全てを流せない場合があります。
その際は、何回かに分けてレバーハンドル切ったり、ウォシュレットを使って、一度のトイレットペーパーを使う量を減らすのもひとつです。
詰まりが解決しない場合は業者に連絡
ここまでの上記の対処法を試したけれど、解消しないときは、専門業者にお願いするのが最適でしょう。
専門業者にお願いする際は、いくつかの専門業者に相見積もりを依頼し、価格や対応の早さなどの条件が最適な業者を選びましょう。
仮に詰まりの原因が不明な場合も、正確な対処をしてくれたり、メンテナンスをしてもらえるので専門業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
今回は、トイレットペーパーが原因でトイレが詰まる場合の改善方法について解説しました。トイレットペーパーは排泄物を拭き取るものとして便利ですが、使い方を間違えると詰まりの原因にもなりかねません。
もし詰まりを起こした場合は、本記事内の対処方法を参考にしながら改善してみてください。もしも手に負えないようなら、迷わず専門業者を呼びましょう。