水のコラム

カランとシャワーが止まらないのは切り替えバルブのせい?修理方法をご紹介

2023年05月30日  お風呂

お風呂の蛇口が故障したときの症状に、カランとシャワーの切り替えができなくなるものがあります。これは、蛇口の中にある切替バルブが故障したために起こっている現象です。

切替バルブの異常は、カランとシャワーの切り替え以外にも症状が発生します。故障や不具合に気がついたら、すぐに修理しましょう。お風呂の蛇口が壊れたときの修理方法を解説します。

水道カランとシャワーの切替に問題が起きたときの症状

カランとシャワーの切り替えに異常が起こると、操作がうまくいかなくなる以外にも、さまざまな症状が発生します。問題が発生しているのに放置すると、症状が悪化するケースもあるため、不具合を感じている時点できちんと対処しなくてはなりません。お風呂の蛇口に以下のような症状が出るようになったら、修理を検討しましょう。

水の出が悪い
切替バルブはカランとシャワー・水とお湯など、複数の場所に使われています。レバーやハンドルをしっかりとひねっているのに水の量や勢いが足りない場合、故障している可能性が高いです。

これは、切り替えに関わるパーツが劣化して機能をきちんと果たせなくなるために起こります。改善には、劣化パーツの修理が必要です。

使ってないところから水・お湯が出る
シャワーやカランの切り替えがうまくいかないと感じる要因のひとつに、使っていない方から水やお湯が出るなどの不具合があります。シャワーを使っているのに、カランからポタポタ水・お湯が垂れているなどの症状が出ているのであれば、修理を検討しましょう。

これも切り替えに関わるパーツが劣化しているために起こっています。切り替えパーツが摩耗や錆びにより、正常に働かない状態になることで起こる症状です。水に濡れることが多いお風呂場では、意外と気が付きづらい故障でもあります。

片方しか使えない
切替バルブが完全に壊れたときに起こる症状です。レバーにつながっているパーツが壊れたり、バルブ自体が破損したりしたときに発生します。この状態になると、片方のみしか使えないため、非常に不便です。

このような症状に遭遇しないためにも、水漏れなど軽微な異常が発生している時点で蛇口の状態を確認し、修理しなくてはなりません。

水が止まらない
温度調節バルブがついているサーモタットタイプに発生する症状です。サーモタットタイプの蛇口は、カランとシャワーの切り替えに止水機能も搭載しているタイプがあります。カランとシャワーの間にレバーを持っていくと水が止められるなら、このタイプです。

切り替えに止水機能があるタイプだと、バルブが壊れて反応しなくなると、止水機能も働かなくなります。結果、水が止まらない状態になるのです。

また、レバーが空回りするなどの症状が発生している場合、バルブではなく、レバーの動きを制御するスピンドルやコマパッキンが故障している可能性が考えられます。

いずれの場合も、故障パーツを交換しなくては修理できません。なおこの状態でも、蛇口の止水栓を閉めることで、水やお湯を止められます。いつまでも水などが出続ける状況だと焦ってしまいがちですが、落ち着いて対応しましょう。

水道カランとシャワーの故障は切替バルブやパッキン・スピンドルが故障している

カランとシャワーの故障は、中にある切替バルブの破損により発生します。水漏れなどは、パーツ間の隙間を埋めるパッキンと呼ばれるゴムパーツの劣化が原因です。ハンドルやレバーが空回りする場合は、動きをカートリッジに伝えるためのパーツであるスピンドルが劣化しているかもしれません。

修理するには、壊れたパーツを新しいものに交換する必要があります。切替バルブやパッキンは蛇口の中にあるため、実際に壊れたパーツを確認するには、蛇口を分解しなくてはなりません。修理の前に一度、ハンドルやレバーを外して中を確認しましょう。

水道切替バルブの交換方法

まずは、切替バルブの交換方法を学びましょう。なお、サーモタットタイプについている温度調節機能に異常が発生したときも、同じやり方で対応できます。お風呂の蛇口についている切り替え機能に異常が発生したときは、こちらを参考に修理してください。

用意する道具
修理には以下の道具を使います。

・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・モンキーレンチ
・新しいパーツ

マイナスドライバーは、止水栓の開閉やパーツ外しに使います。プラスドライバーは、蛇口のハンドルがネジで留められていた場合に使う道具です。ハンドル周辺にネジやそのカバーがなければ、必要ありません。

モンキーレンチは、バルブを留めているナットを外すために使います。切替バルブのパーツですが、バルブはふたつのパーツにより構成されています。

・スペーサー
・カートリッジ

どちらが故障しているかは、実際に中を確認しないと分かりません。一度確認し、そのうえでパーツを購入しておきましょう。購入の際は、蛇口のメーカー・型番を調べ、それをもとに選ぶと合致するものを購入できます。

止水栓を閉めてハンドルを外す
道具を用意したら、作業に移りましょう。まずは思わぬ水漏れを防ぐために、止水栓を閉めます。蛇口が壁につながっているところに、縦型の溝が入っているパーツがあるはずです。この溝が止水栓です。

栓の溝にマイナスドライバーを差し込んで、反時計回りに回しましょう。止水栓は、回した回数で水量や水圧を調節しています。回した回数は必ず覚えておきましょう。メモを取っておくと安心です。

止水栓を閉めたら、ハンドルを外します。ハンドルの周囲にネジやそのカバーがないか探しましょう。ない場合は、ハンドルを外側に引き抜くだけで外れます。ネジやカバーがある場合は、ネジはプラスドライバーで、ネジのカバーはマイナスドライバーを差し込むようにして外してください。

表示リングとナットを外す
ハンドルを外すと、シャワー・カランの切り替えや温度が描かれたラベルが外れるようになります。その下にナットがあるので、モンキーレンチで外しましょう。ナットを外せば中の様子が確認できます。故障したパーツがあるか調べてください。

パーツのうち、最初に引き抜けるのがスペーサーです。その後、スペーサーと組み合わされているカートリッジが出てきます。割れたり曲がったりしているパーツがあれば、新しいものと交換しましょう。片方のみの場合だけでなく、両方故障しているパターンも多いため、ご注意ください。

中のスペーサーとカートリッジを交換する
故障したパーツを確認・用意したら、交換作業に移ります。壊れているパーツを取り外し、新しいパーツに取り換えてください。スペーサーとカートリッジを組み合わせたら、外したときとは逆の手順で中に組み込みます。

部品を元通りにして動作確認する
後はほかの部品を同じように取り付けていくだけです。なお、ナットを締めるときは力加減にご注意ください。締めが甘いとそこから水漏れします。しかし、閉めすぎると別のパーツを破損させてしまうため、ギチギチに締めないようにしてください。

すべての作業が終わったら、止水栓を開けて動作確認します。水・お湯を出しながら切り替えをして、正常な動作で動くか確認してください。異常が完全に改善されていれば、作業は完了です。

水道パッキンやスピンドルの交換方法

次に、パッキンを交換する方法を解説します。水漏れなどの症状が出ている場合は、こちらを参考に修理してください。

用意する道具
修理には以下の道具が必要です。まずは道具を用意するところから取りかかりましょう。

・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・新しいパッキン・スピンドル

各種ドライバーの使い方は、切替バルブを交換するときと同じです。新しいパーツは一度蛇口の中を確認してから用意しましょう。これもサイズや形状が蛇口のメーカー・型番により異なります。用意するときは、同じものか互換性のあるものに交換してください。

止水栓を閉めてハンドルやバルブを外す
道具を用意したら、止水栓を閉めてハンドルとバルブを外します。水とお湯をひとつのレバーやハンドルで操作しているタイプは、ハンドル側にパーツがあります。お湯と水でそれぞれハンドルがついているタイプは、切り替えレバーを取り外してください。

バルブのパッキンやスピンドルを交換する
蛇口によりパッキンやスピンドルのついている場所は異なりますが、作業自体は切替バルブの交換時とほぼ変わりません。故障パーツを探しましょう。故障しているパーツがあれば、新しいパーツに交換します。

パーツをもとに戻して動作確認する
交換が終わったら、外したパーツをすべて元通りにします。こちらも切替バルブの交換時同様、外したときとは逆の手順で取り付けてください。ナットなどの締め忘れに注意しましょう。終わったら止水栓を開け、異常が改善されたか確認します。故障や不具合の症状がなければ、作業は完了です。

水道自分で修理するのが難しいなら業者に依頼しよう

ここまで、蛇口のバルブやパッキンの修理方法を解説しました。記事を読んだ方の中には、自分で作業するのは難しいと感じた方もいるかもしれません。そのような場合は、無理せず業者の力を借りるようにしましょう。

故障の症状と、自分では修理が難しい胸を伝えれば、快く引き受けてくれます。困ったときは、まずは業者に相談してください。

水道まとめ

カランとシャワーの切り替えができないときは、バルブの故障を疑いましょう。また、そのほかの症状が出ていないか、普段から確認することも大切です。また、トラブルが発生していても、修理方法を知っていれば自分で対応できます。万が一のときにも落ち着いて対応できるようにするためにも、修理の知識を身に付けておきましょう。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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