水のコラム

トイレつまりは重曹とクエン酸で改善!簡単トラブル修理法

2023年09月02日  トイレのトラブル

いきなり発生することもあるトイレつまりは厄介なトラブルです。流そうとしたときに詰まってびっくりした経験のある方も多いのではないでしょうか。そんなトイレつまりですが、軽度なら重曹とクエン酸で改善できるかもしれません。

今回は、重曹とクエン酸を使ってトラブルを解消する方法を解説します。この方法が使えるかの判断や注意点などもお伝えしますので、いざというときはこちらを参考に改善してください。

排せつ物やトイレットペーパーのつまりは重曹とクエン酸で改善できる

排せつ物やトイレットペーパーなど、本来トイレに流せるものは、まれにトラブルの原因になることがあります。これらは水溶性のため放置すれば流れることがありますが、重曹とクエン酸を使えば改善できる可能性を高められます。

これは、重曹とクエン酸を反応させると発生する炭酸ガスや泡が、トラブルの原因物をほぐして流しやすい状態にするためです。ただ汚物が溶けるのを待つよりも流しやすくできるほか、便器などにもあまり負担をかけずに改善できます。

異物が原因の場合は業者に修理を依頼する
重曹とクエン酸を使う方法が使えるのは、あくまでもトイレに流せるものだけです。おもちゃや文房具のような異物を流してしまったときは、対応できません。水に溶けないものを流したときは、配管を取り外す作業が必要です。

異物を詰まらせたときは、業者に連絡して修理してもらいましょう。放置すると悪化するため、できるだけ早めに連絡してください。

つまりの修理方法

重曹とクエン酸で修理できるつまりについて学んだら、実践に移りましょう。修理方法を解説します。

用意する道具
用意する道具は、以下の5つです。

重曹……約150g
・クエン酸……約100g
・お湯……約1.5L
・紙パックまたは紙コップ
・バケツ
・新聞紙

重曹とクエン酸は、掃除道具として販売されています。スーパーやドラッグストア・100円均一ショップで購入できます。事前に購入しておきましょう。

お湯は40~50℃程度の、手で触れても熱くない程度のものをご用意ください。熱湯を使うと急激な温度変化に耐えられなくなった便器がひび割れることがあります。便器は一度割れると交換修理するまで改善できません。お湯を用意する際はご注意ください。

また、作業前に水位を調節する必要があります。排水口の水を汲みだすための紙パックまたはコップを用意しておきましょう。使った後捨てられる容器だと便利です。組みだした水はバケツに入れておいてください。新聞紙は便器周辺の養生に使います。

水位を調節し必要なら養生する
道具をすべて用意したら、水位を調節します。紙パックやコップで排水口の水をバケツに入れましょう。中の水は完全に汲んでしまう必要はありません。汲める分だけ汲んだら、次は養生します。

便器やその周辺の床・壁に新聞紙を敷いてください。つまりが取れると汚水が噴き出ることがあります。思わぬ水漏れが発生しても汚れを最小限にできるよう、きちんと養生しましょう。
重曹とクエン酸を排水口に入れお湯を注ぐ
下準備が終わったら、重曹とクエン酸を入れます。排水口に向けて、重曹・クエン酸・お湯の順に注いでください。重曹とクエン酸が入ると、反応により泡が出ます。

お湯を注ぐ際は、できるだけ高い位置から注ぎましょう。お湯が落ちる衝撃も、詰まりを取るのに役立ちます。注ぐときは飛び散りにご注意ください。きちんと反応していることを確認したら、次に移ります。

30分~1時間したら様子を見て流す
お湯を注ぎ終わったら、30分~1時間ほど放置しましょう。炭酸ガスがつまりの元をほぐすには時間がかかります。きちんとほぐれるまで待ちましょう。時間が経ったら様子を見てください。

つまりが改善できているのが確認できたら、普段と同じように便器内を洗浄してください。水がきちんと流れれば修理は完了です。うまくいかないときは、別の方法を試しましょう。

重曹とクエン酸を使う修理方法の注意点

重曹とクエン酸を使う方法はかなり簡単ですが、注意点もあります。作業中やそのあとは、以下の点に気を付けるようにしましょう。

修理中やその後は換気をする
修理中のトイレは、炭酸ガスが発生するため通常よりも二酸化炭素の濃度が高くなります。そのまま放置すると酸欠につながるため危険です。修理中とその後は、しばらく換気をしておきましょう。

換気扇があるトイレなら、換気扇をつけっぱなしにしてください。強弱を調節できるなら、一番勢いが強いものにしておきましょう。換気扇がない場合は窓またはドアを開けっぱなしにすれば換気できます。

強い酸性またはアルカリ性の薬剤はしばらく使わない
トイレの掃除用洗剤や配管用薬剤の中には、強い酸性またはアルカリ性の成分が使われているものがあります。重曹やクエン酸を使ったあとにこれらの薬剤を使ってはなりません。

強い酸性またはアルカリ性の物質が反応すると、有毒ガスが発生します。毒ガスを吸うと意識を失うなど重篤な症状が出ることもあり、大変危険です。修理が終わった後しばらくは、トイレ用薬剤を使わないようにしてください。

炭酸ガスを作る方法で修理できない場合の対処法

重曹とクエン酸で炭酸ガスを作る方法は、軽度のつまりに効果がある方法です。状況により、炭酸ガスだけでは改善できない場合もあります。うまくいかなかったときは、以下の方法を試しましょう。

なお、この後解説する方法を使っても改善できない場合もあります。このようなときは、業者に修理を依頼してください。

ラバーカップを使う
ラバーカップは、配管内を真空にして中に残った汚れを吸い出す道具です。使い方にコツがいりますが、排水口にあったものを正しく使えば、汚れの種類を問わず使えます。

ラバーカップでつまりを取ると、汚水が噴き出ることがあります。使用する前に、止水栓を閉め便器の周りを養生するのを忘れないでください。

下準備が終わったら、排水口にカップを押し付け、力を込めて引き抜く動作を原因のものが取れるまで続けます。汚れが取れたら止水栓を開け、養生を外せば完了です。

ワイヤーブラシを使う
汚れが固くて取り除けないときは、ワイヤーブラシを使いましょう。ワイヤーブラシは名前の通り、先端にブラシやコイルがついたワイヤー状の道具です。固い汚れを突き崩したり取り除いたりするのに使われます。

使い方は、排水口からワイヤーを中に入れ、汚れをかき出すだけです。ラバーカップのように作業にコツがいらず、誰でも使いこなせます。

便利ですが、粘性の高い汚れには弱く、うまく取り除けません。トラブル改善の際に使う道具は、症状や原因にあわせて選んでください。

まとめ

トイレトラブルは、ごく軽度のつまりなら重曹とクエン酸を使えば改善できます。トラブルが発生したときは、まずは重曹とクエン酸を入れて様子を見ましょう。なお、使用中やその後は、必ず換気をしてください。強い成分の薬剤も使わないようにしましょう。

重曹とクエン酸を使う方法は、中度のつまりだと思ったように効果を得られない可能性があります。このような場合は、ラバーカップやワイヤーブラシなどのほかの道具の使用もご検討ください。

複数の道具を使っても改善できないときや、本来トイレに流すべきで無いものを流したときは、業者に修理を依頼しましょう。放置したり無理に修理したりしないようにしてください。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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