水のコラム

シャワーを温度調節しても熱くならない…その原因と交換方法についても解説

2023年01月25日  お風呂

冬の寒い時期にシャワーの温度がなかなか上がらないと、かなりのストレスですよね。実は「シャワーの温度が熱くならない」「シャワーが温度調節できない」という場合は、少しの工夫で解消される場合もあります。

この記事では、シャワー温度が上がらない時の原因とシャワーヘッドの交換方法についてもご紹介します。

最初に確認、蛇口タイプ3種類とその作り

最初にご自宅の蛇口タイプと、シャワーが出る作りをチェックしていきます。
風呂の蛇口タイプは以下の3つです。

・サーモスタット混合水栓
・ツーハンドル混合水栓
・シングルレバー混合水栓
まずサーモスタット混合水栓はお湯と水をオートマチックに混ぜ合わせ、温度調節する蛇口タイプです。

お湯と水をオートマチックに混ぜ合わせるので、給湯器で設定した温度よりも出される湯温が低くなるという特徴があります。

次に、ツーハンドル混合水栓はお湯と水、2通りのハンドルを用いて水の温度や水量を調節する蛇口タイプのことです。

最後に、シングルレバー混合水栓は、1つのレバーハンドルを上下左右に移動させて水温や水量をコントロールします。風呂だけでなく、台所にも頻繁に使われる蛇口タイプです。

シャワーの温度調節できない時のいくつかの原因と改善法

もしシャワーの温度調節をしても、温度が上がらない場合は以下のいくつかの原因が考えられます。

・水圧が変わった
・温度調節のハンドルにロックがかかっている
・給湯器の設定した温度が低い
・給湯器の問題
・温度調節ハンドルの設定

はじめに自分で手軽にできる確認項目は、シャワーとほかの水道を同じタイミングで使用していないかというところです。

台所、お手洗い、トイレなど他の水道をいっぺんに使用すると、水道管から出る水圧が変わります。水圧が変わるとシャワーの温度が変わり、水量が減ることがあります。

水圧の変化はシャワーや給湯器の問題ではなく、一時的なことです。シャワーを使用している場合は他の水道の使用を避けるよう、一緒に住む人にお願いしておきましょう。

つづいての2つ目の確認項目です。サーモスタット混合水栓のケースでは、温度を上げようとハンドルを回しても、目もりが40度近くになると安全装置ボタンによってロックがかかります。

より高温のお湯を出したい場合は、安全装置ボタンを押しながらハンドルをお湯サイドに回しましょう。

火傷事故を防ぐために、使ったらハンドルの目もりを40度以下に戻すのを忘れないようにしましょう。

安全装置ボタンを解除してハンドルを回してもお湯が熱くならない場合は、次項目以降をチェックしましょう。

3つ目の確認項目は、給湯器の設定温度です。サーモスタット混合水栓はお湯と水が混ぜ合わされるので、給湯器で設定した温度よりもぬる湯が出ます。

よって、希望温度を設定しても、「熱くならない..」といった事態も。そういう場合は給湯器の設定温度を45〜60度と若干高めにし、希望温度になるか確認してみましょう。それでもお湯が熱くならない場合は次項目以降を確認してください。

4つ目の確認項目は、給湯器の問題です。確認する方法は、台所・お手洗いといった水道でお湯だけ出すツーハンドル混合水栓の場合、お湯のハンドルだけを回します。

・シングルレバー混合水栓の場合、お湯サイド全開までレバーを回す
また、給湯器の設定した温度近くのお湯が出ているかチェックしてみましょう。温度計を用いてチェックするのがおすすめです。

・設定温度近くのお湯が出ていないとき
台所やお手洗いなど、他の水道の箇所でも給湯器で設定した温度のお湯が出ない場合は、給湯器の不具合が考えられます。この場合は、給湯器製造メーカーへ問い合わせしましょう。

・設定温度近くのお湯が出ているとき
混合水栓に不具合がある可能性が高いです。確認項目5以降を確認しましょう。

5つ目の確認項目は、温度調節ハンドルの設定です。給湯器の設定温度を上げてもお湯が熱くならない場合は、温度調節ハンドルの設定不備が考えられます。水道管の水圧や温度、給湯器の温度は家庭ごとに異なる場合がほとんどです。

したがって心地よい温度になるように、温度調節ハンドルを設定しなければなりません。温度調節ハンドルの設定に必要な道具は時計ドライバーです。例としてサーモスタット混合水栓における設定方法をご紹介します。

・ハンドルを上方向全開に回してシャワーを出す
・適正な温度の40度くらいのお湯が出るポイントまで温度調節ハンドルを回す
ロックされた場合は安全装置ボタンを押して解除し、目もりに関わらずハンドルをまわしましょう。

・シャワーを停止する
・温度調節ハンドルを外す
時計ドライバーを用い、キャップとネジを取り外してハンドルを抜き取ります。この際、温度調節ハンドルが回らないように注意してください。

・温度調節ハンドルを設置する
40の目もりと位置をあわせ、温度調節ハンドルを装着します。ネジをドライバーを用いて固定し、キャップを装着しましょう。

・適正な温度の40度ほどのお湯が出ているかチェックする
各製造メーカーや水栓タイプによって方法が違うので、必ず取扱説明書をチェックしてください。

円滑に温度調節をするポイント

ここからは、ツーハンドル混合水栓の温度調節を円滑にする方法を紹介します。

・シャワーヘッドを交換
シャワーヘッドの種類では、手元の電源で水の出し止めが可能な一時止水システム付きのものがあります。

このようなシャワーヘッドに交換すれば、シャワーを止めるごとに温度調節をする手間は要りません。また適温になるまで水を出し続ける必要もないので、節水にもなります。

ただし手元で出し止め可能な種類のシャワーヘッドは、逆止弁つきの蛇口でなければ使用できません。逆止弁とはシャワーサイドに流れたお湯や水の逆流を防ぐシステムのことです。

逆流すると以下のようなことが発生します。

・再出水した場合に冷水が出てくる
・逆流が長い時間続くと給湯器が壊れる

そのため、逆止弁がない蛇口を使用していて一時止水システム付きのシャワーヘッドに交換したい人は、逆止弁アダプターの設置も必要になります。

・サーモスタット混合水栓に交換
サーモスタット混合水栓に交換するのも1つです。サーモスタット混合水栓に交換すれば以下のような利点があります。

・オートシステムにより希望温度に調整してくれるので楽
・シャワーの温度を一定にできるので快適
・いきなり熱湯が出ないので、幼いお子様がいる家庭でも心配ない

交換は業者に依頼するのも1つ

上記では温度調節を円滑にするポイントをお伝えしましたが、自分でシャワーヘッドや蛇口の交換をする場合は注意が必要です。

自力でシャワーヘッドや蛇口を交換しているとき、設置に失敗すると水漏れの危険があります。

細かいパーツも数多いので、取り外したパーツを元通りにできなくなる恐れもあるでしょう。また賃貸のケースでは、見切り発車でシャワーヘッドや蛇口の交換をすると、退去する際に問題になる場合もあります。

退去する際は原状回復といって、部屋を借りた時点の状態に戻すのが規則です。余計な問題を避けるためにも、交換作業をしたい時はオーナーさんや管理会社、不動産業者に連絡するようにしましょう。

まとめ

この記事では、シャワーを温度調節しても熱くならないときの原因と交換方法について解説してきました。

温度調節できない時はいくつかの原因と改善法があることが分かっていただけたのではないでしょうか。

本記事内では、円滑に温度調節をするポイントについても触れましたので、ぜひご自宅でもチャレンジしてみてください。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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