水のコラム
台所の排水口がつまってしまう原因と解決法を徹底解説！予防策も併せて知ろう！
油汚れや異物が排水口に流れることが続くと、台所の排水口がつまります。油汚れや異物のつまりは自分でも修理できるため、業者を呼ぶ前に試してみることをおすすめします。
排水口のつまりの原因と解決法、予防策も紹介しているので、日常的に予防をしつつ、万が一つまっても修理できるようにしておきましょう。
台所の排水口がつまってしまう原因は？
台所の排水口がつまる原因はいくつか考えられます。それぞれ詳しくご紹介します。
■油汚れによるつまり
まず考えられるのは油汚れです。
食器に付着した油やフライパンを洗っている際に、水とともに油が排水管へと流れていきます。流れていった油は、L字になっている部分などの排水管の中に少しずつ溜まっていき、日に日に硬くなっていきます。
毎日少しずつ油が固まっていくと、水が通る道がどんどん小さくなります。そして、油汚れとして残り続けると、排水管の中に壁があるような状態となり、排水口がつまってしまうのです。
また、冷たい水を流すと油がより固まってしまうので、熱湯を流しても効果が薄くなってしまいます。
■食材が原因のつまり
野菜の皮や食材のごみなどは、排水口に流れる前にネットやゴミ受けで防いでいても、少しずつ流れてしまいます。
大抵の場合は溜まった食材を捨てて掃除をすれば水が流れるようになりますし、逆流してくる恐れもありませんが、掃除をした際に、ネットやゴミ受けがきちんとセットされていないと、つまりの原因となります。
また、食材のカスがあるとカビが発生し衛生的に良くない状態になってしまうので、こまめに掃除をしておきましょう。
■固形物が原因のつまり
可能性としては低いですが、箸やフォークなどの固形物が排水口に流れていってしまっているケースがあります。
箸やフォークが原因の場合、最悪配管を取り替える工事が必要です。というのも、油や食材はさまざまな方法で除去できますが、箸やスプーンは薬で溶かせませんし、流しきれないことがあるためです。
ネットやゴミ受けの掃除や交換をするときには、異物が排水口に落ちないよう注意して行いましょう。掃除の際には、シンクに必要以上に物を置かないようにするのがおすすめです。
台所の排水口つまりの解決法
排水口の中にある油汚れは手を伸ばしても届きませんから、専用の薬剤が必要となります。
排水口の中の油汚れに効果的なのが、パイプクリーナーです。パイプクリーナーを使用することで、排水口の奥までいきわたり、つまりを解消してくれます。
ただし、パイプクリーナーには次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムが含まれています。手や肌に付着すると危険なので、必ずゴム手袋を装着し、換気を行ってから掃除をしましょう。
■食材が原因の場合の解決法
食材が原因で排水口がつまっている場合には、ラバーカップを使った掃除方法がおすすめです。ラバーカップはトイレ掃除のイメージが強いかもしれませんが、台所のつまりも同様に解消してくれます。
手順としては、まずはネットやゴミ受けを簡単に掃除します。
ネットやゴミ受けを外し、排水トラップも外して掃除をします。異物を落とさないように、付近に物を置かないよう注意してください。
対処法の1つとして、ラバーカップで改善できる方法があります。排水口が見える状態にしておき、排水溝にラバーカップを合わせます。
次に、ラバーカップのゴムが埋まるくらい水をためて、押し込みます。できるだけ押し付け、引き上げると、排水管内の水の流れが変わります。
つまっている異物の位置が変わったり、上まで吸い上げられたりするため、つまりの改善が見込めます。
■雑巾やタオルを使って解消する方法
ラバーカップがない場合は、使っていない雑巾を使ってつまりを解消することも可能です。排水管がむき出しになっている状態で、雑巾を詰め込みます。
きつく詰め込んだ後に、シンクにお湯をためます。雑巾を一気に引き抜くと、水圧によって排水管内部のつまりが解決されます。お湯の温度は50℃程度が理想的です。
お湯であれば油汚れが落としやすくなりますが、熱すぎるお湯の場合排水管を傷めてしまうことがあるため、熱湯は使用しないでください。
この方法は、力強く流し込む目的があるので、箸やフォークを落としてしまった場合は使用しないでください。奥に押し込まれてしまうと、自分ではどうにもできません。業者を呼んで、取り除いてもらうことになってしまいます。
■ペットボトルを使って解消する方法
ラバーカップがない場合は、ペットボトルを使って改善する方法もあります。
ペットボトルの口を排水口に合わせて、ペットボトルを潰して空気を送り込みます。すると、空気が排水管に送られるので、排水管内の水の流れが変わるので固形物が取れます。
ペットボトルを使う方法は、何度も繰り返す必要があるので、少々労力が必要となる点に注意してください。
台所の排水口つまりをあらかじめ防ぐには？
台所の排水口のつまりを防ぐには、食器についている油やフライパンに付着している油、野菜の皮などが流れていかないように注意しましょう。
排水口の構造上、固形物は流れていかないので「少しくらい大丈夫だろう」と考えると、積み重なって取り返しのつかない状況になってしまいます。
ゴミ受けとネットをセットして、日頃からキレイをキープしておきましょう。また、揚げ物に使った油は排水口に流さないようにし、固めて捨てるなどの方法をとりましょう。
■重曹とお酢を使って排水口を掃除する
その他、日常的につまりを防ぐ方法としては、重曹とお酢を使って排水口をキレイにする方法があります。
排水口に重曹をまいて、お酢をかけて15分程放置します。重曹とお酢の割合は2：1です。最後にお湯で流せば、排水口のヌメリを取り除けます。
また、重曹とお酢を使ってキレイにする方法は、ヌメリの発生を遅くできる効果もあるので、1週間に1度を目安に習慣にすると良いでしょう。
■アルミホイルを置いておく
重曹がない場合は、アルミホイルを使って殺菌する方法がおすすめです。アルミホイルは水に濡れると、殺菌作用のある金属イオンを放出します。
アルミホイルをふんわりとまるめて2つか3つ排水口に折れておけばOKです。水を流すたびに金属イオンを放出するので、ヌメリの発生を防ぎます。
自力で台所のつまりが解消できないときは？
解決策や日常的につまりを防ぐ方法があるとはいえ、自分で解決できない場合も多くあります。「自分ではどうにもならない」と感じたら、水道業者に依頼するしかありません。
また、戸建て住宅の2階にキッチンがつまりを起こした場合は自分で取り除くのももちろん、専門の業者でも困難になるケースがあります。2階にキッチンがある住宅は配管が長く、つまりを起こしている箇所の特定が困難なためです。
2階にキッチンがある人は、日常的により注意深く対策をしておきましょう。
まとめ
キッチンの排水口がつまってしまっても、ある程度であれば自分で解決ができます。しかし、紹介したつまりの解決法を施しても効果が感じられないのであれば、業者に依頼して改善するしか方法がありません。
業者に依頼すると、つまりは確実に解消されますが時間とお金がかかってしまいます。大事にならないよう、日常的に油や野菜の皮などが流れないように注意しつつ、日頃からネットやゴミ受けのゴミを取ったり、薬剤を注入したりしてキレイな状態をキープするようにしましょう。
