水のコラム
水道水の鉛は危険?原因・健康への影響と安全に使うための対策

日本の水道水は、鉛の含有量について国が厳しい基準を定めており、通常は安全に飲めるよう管理されています。
ただ、築年数の古い住宅では、給水管に使われた鉛が水道水に溶け出すケースもゼロではありません。
とくに、長く水を使わなかったあとの「最初の一杯」には、少し気をつけたい場面もあります。
この記事では、水道水に鉛が混じる原因や、健康への影響、そして家庭でできる対策などについて紹介します。
和歌山県の状況にも触れながら、正しく知っておきたいポイントを整理します。
鉛と聞くと身構えてしまいますが、仕組みを知って正しく対処すれば、過度に心配する必要はありません。
水道水に鉛が混じる原因は「鉛製給水管」

そもそも、どうして水道水に鉛が混じることがあるのでしょうか。
その主な原因は、一部の家に今も残っている、鉛でできた古い給水管です。
水道水そのものに、はじめから鉛が入っているわけではありません。
きっかけになるのは、道路の水道管から各家庭へ水を引き込む「給水管」。
この管に昔は鉛が使われていたのですが、鉛はやわらかくて加工しやすく錆びにくいため、過去には給水管の材料として非常に重宝されていました。
ただその後、鉛が水に少しずつ溶け出すおそれがあることが判明。
そのため、鉛製の給水管は1980年代の後半ごろまでに使われなくなっていきました。
裏を返せば、それより前に建てられた古い住宅では、今も鉛の給水管が残っていることがある、ということです。
ちなみに、水道水に含まれる鉛の量には、国がきちんと基準を設けています。
その基準は「1リットルあたり0.01mg以下」。
これは小さな子どもが毎日飲み続けても大丈夫なように、世界保健機関(WHO)の指針に沿って決められた、かなり厳しい数字です。
浄水場から送り出される水は、この基準を満たすよう安全に管理されています。
鉛が溶け出しやすいのはどんなケース?

鉛の給水管が残っている家でも、四六時中、鉛が溶け出しているわけではありません。
ふだんどおり水を流して使っているぶんには、鉛の量は基準の範囲内におさまり、心配のないレベルとされています。
気をつけたいのは、長いあいだ水が管の中にたまっていたあとです。
たとえば、朝起きていちばんに出す水や、旅行で何日か家を空けたあとの水。
こうした水は、鉛の管に長く触れていたぶん、鉛がわずかに溶け出していることがあるといわれています。
とはいえ、これも特別不安に感じる必要はなく、しばらく水を流して新しい水に入れ替えてしまえばよいだけの話です。
くり返しになりますが、日本の水道水は国の基準のなかで管理されているので、ふだん使っているぶんには、過度に怖がる必要はありません。
和歌山県における鉛製給水管の状況

和歌山県でも、鉛製給水管について公式に注意を呼びかけています。
県の案内によれば、流水状態で使っているぶんには鉛の濃度は水質基準値以下で、健康上の問題はないとしています。
そのうえで、朝一番の水や、長時間使わなかったあとの水については、鉛が溶け出している恐れがあるため、最初のバケツ一杯程度は飲み水として使わないことをすすめています。
また、できれば鉛製給水管そのものを取り替えることも推奨はされているのですが、給水管は個人の財産にあたるため、交換費用などは基本的に各家庭での負担となるため検討の際は注意が必要です。
自分の家の給水管が鉛製かどうかは、築年数が一つの目安になります。
先に触れたとおり、平成2年前後より古い住宅では、鉛管が使われている可能性があるため、気になる場合はお住まいの市町村の水道局や、水道工事の専門業者に相談すると、確認の方法を教えてもら得るかと思います。
家庭でできる鉛への対策

鉛の給水管が残っているかもしれない、と気になる場合、家庭でできる対策はいくつかあります。
状況に合わせて、取り入れやすいものから試してみてください。
しばらく水を流してから使う
ここまでにも触れてきましたが、もっとも手軽なのが、朝一番や長期間の不在のあと、すぐに飲用や調理に使わず、少し水を流してから使う方法です。
管にとどまっていた水を新しい水に入れ替えることで、鉛の心配を減らせます。
浄水器を活用する
鉛の除去に対応した浄水器を使うのも一つの方法です。
製品によって除去できる物質や性能は異なるので、購入前に「鉛に対応しているか」を確認しておくことをお忘れなく。
根本的に解決するなら給水管の交換
これらはあくまで、当面の対処法です。
鉛の給水管が残っているなら、いちばん確実なのは管そのものを取り替えること。
新しい管に交換すれば、鉛が溶け出す心配はなくなります。
古い住宅にお住まいで気になる方は、交換を検討するのも一つの方法でしょう。
正しく知れば、過度な心配は不要
水道水に含まれる鉛は、そのほとんどが古い鉛製給水管から溶け出すものです。
ただし、日本の水道水は国の基準で管理されており、通常の使い方であれば、過度に心配する必要はありません。
気をつけたいのは、朝一番や長期不在のあとの水。
しばらく流してから使うだけでも、自分でできる十分な対策になります。
とはいえ、鉛管が残っているかどうかは自分では判断しにくく、根本的に解決するには給水管の交換が必要です。
「わかやま水道職人」では、給水管の調査や交換をはじめ、水まわりの設備に関する問題に幅広く対応しています。
お見積もりは無料、自宅の給水管が気になる方や、古い配管の交換を検討したい場合はお気軽にご相談ください。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。


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