水のコラム

【トイレの床濡れ】水漏れではなく「結露」かも? 見極め方と修理方法を解説

2021年05月10日  トイレのトラブル

トイレの床が水で濡れていたら、「え? まさか水漏れ?」と焦ってしまう方も多いのではないでしょうか?
実際に水漏れが発生しているケースもありますが、無視できないのが「結露」の可能性です。
トイレで発生する結露の仕組みと、水漏れとの違い、修理方法を紹介します。

結露とは?

トイレの床が水で濡れていたら、まずはその原因を、正しく把握しましょう。
同じ床濡れでも、その水がどこからやってきたのかによって、対処方法は異なります。
トイレタンクからの水漏れなのか、床下からの水漏れなのか、それともこぼれた尿なのか、結露なのか…。正しく判別できれば、正しい対処方法も見えてきます。

結露とは、冬の窓でお馴染みの現象です。
空気中に含まれる水蒸気量は温度によって異なり、温度が高ければ高いほど、含まれる水蒸気量は多いという特徴があります。
空気中に含まれる湿度の量が変わらず、温度だけが下がったとしたら、空気中に含まれなくなった湿気が凝縮し水滴となって現れます。
これが結露の仕組みです。

冬の窓で結露が発生しやすいのは、温められた室内の気温と外気温に差が生じるためです。
トイレで結露が発生するのは、常に冷たい水が流れているから。タンク内にためられた冷たい水が、タンク周辺の空気を冷やし、表面に結露を生じさせてしまいます。

結露は空気中の水蒸気が凝縮したものなので、尿や汚水のように、それ自体が「汚い」というわけではありません。
ただ、水漏れとは違い、自然現象のひとつである結露は、発生しても放置されがちです。
結露の量が多くなれば、床にポタポタと落ちてしまいます。
水漏れと同様に、床や設備に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
またカビの原因にもなりがちです。

結露と水漏れの見分け方は?

自宅で発生している床濡れトラブルの原因が、結露なのか水漏れなのかを見極めるためには、トイレタンクの表面をチェックしてみましょう。
タンク表面に水滴がびっしりと付いていたら、それは結露です。

水漏れの場合は、「便器のヒビ割れ部分」や「接続部分」、「便器と床の間」など、原因箇所を特定できるでしょう。
結露の場合は特定箇所のみではなく、全体的に水滴が発生するという特徴があります。
結露が発生する場所としては、トイレタンク表面が多いですが、条件によっては壁や床、天井に発生するケースもあるので注意してください。

「はっきりした水漏れ箇所は特定できないが、結露と断定することもできない…」という場合は、結露対策をして少し様子をみてみるのもおすすめです。
換気不足のトイレは、結露が発生しやすいです。
水滴を拭きとったら、換気扇を回したり窓を開けたりして、積極的に換気しましょう。
換気によって症状が改善するのであれば、結露と判断できるでしょう。

また結露には、水道水に含まれる塩素が含まれていません。
この性質を利用し、市販の残留塩素試験紙を使って確かめるのもおすすめです。

換気しても状況が変わらない場合や、自信が持てない場合、専用アイテムの購入が難しい場合は、一度修理業者にチェックしてもらうのもおすすめです。
水漏れと結露は、線引きが難しいケースも少なくありません。
「結露だと思ったら水漏れだった!」というトラブルを防ぐためには、プロの目で確認してもらうのが一番です。

トイレの結露を解消する方法は?

トイレの結露は、床や壁、設備を傷める原因になってしまいます。
水漏れのように、すぐに重大なトラブルを引き起こすわけではありませんが、放置はやめましょう。

結露を解消する方法として有効なのは、先ほども挙げた「換気」です。
古い建物の場合、換気扇に汚れが溜まって換気能力が低下している可能性もあるので、換気扇のメンテナンスや交換についても検討してみてください。
またトイレに湿気が溜まらないよう、除湿剤を設置するのもおすすめです。

トイレタンクの結露があまりにもひどい場合、内部部品の修理を検討しましょう。
というのも現在のトイレタンクは、結露が発生しにくいように作られています。
冷たい水をためておくトイレタンクですが、内部の冷たい水が気温に影響しないよう、内部には防露層が設置され、コーキングされています。

長年の使用により防露層およびコーキングが劣化してくると、本来の機能を果たさなくなってしまいます。
修理や交換を検討するのがおすすめです。
症状の程度によって修理・交換方法は違ってきますが、トイレタンク内の部品をいったん全て取り外し、取り外した部品をきれいにして再設置したり、新品の部品に交換したりするスタイルが一般的です。
場合によっては、トイレタンクそのものの交換を提案されるケースもあるでしょう。

防露材の劣化を放置していると、水漏れトラブルにつながってしまう可能性もあります。
「これまで結露していなかったのに、急にするようになった」など、内部の異常が考えられる場合は速やかに行動してください。

設置からの年数や使用状況によっては、修理するよりも全て新品に交換した方が、メリットが大きくなることも考えられます。
修理交換業者とよく相談の上で、自分たちにとってベストな対処法を選択しましょう。

トイレの床濡れトラブルは、わかやま水道職人が安心対応

「いったいなぜ?」と混乱しがちな、トイレの床濡れトラブル。水漏れではないとわかれば、とりあえず安心…という方も多いのではないでしょうか?
しかし実際には、結露であっても油断はできません。
トイレや家への影響を考えるなら、早めに対処しておきましょう。

「結露かどうかわからない」「結露がひどく、内部に何か問題があるのでは?」と不安を感じたときには、わかやま水道職人にご相談ください。
和歌山市、海南市、橋本市、新宮市、有田市などの現場にスピーディーに駆けつけ、トラブルの原因を究明いたします。

わかやま水道職人(和歌山水道職人) 0120-492-315

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